縦走山域紹介

大峰

 比良の次に当部にとって身近な山域と言えば大峰山系でしょう。過去には大峰だけで予備合宿を完成させたパーティーもあるぐらいです。近年では2回目の予備合宿の舞台になることが多いです。そのためかなんとなく雨が多いイメージがあります。また、比良と比べるとルートの取り方の自由度が増します。さらに、全体を大峰奥駆道が貫いており、全山縦走がしやすいことや女人禁制の山があることも特徴です。

沢の情報についてはこちらをどうぞ。

大峰の山行記録(縦走・2016~2019)

主な山・縦走路

山上ヶ岳(1719.4m)

 山頂に大峰山寺がある山。大峰山系の修験道の中心になっている。そのため山頂とその一帯は女人結界に囲まれた女人禁制が敷かれている。当部では男子だけのpartyのPWでは山上ヶ岳を通るルートを取り、女子がいる場合は女人結界で遊んで帰ることが多い気がする。日本三百名山に選ばれている。

稲村ヶ岳(1726.1m)

 女人大峰とも呼ばれる山で、犬取谷を挟んで山上ヶ岳と相対する。山上ヶ岳は女人禁制なのでその代わりに女の人はこちらに登ってきたという歴史を持つ。北の大日山と南の稲村ヶ岳の間のキレットが特徴的である。当部では縦走でよりかは沢登りで行くことが多い山かもしれない。

八経ヶ岳(1915.2m)・弥山(1895m)

 大峰山系の最高峰にして、近畿最高峰でもある。行者還トンネル西口からpistonで登る日帰りルートは登山者が多い。当部では大峰北部でPWを行う場合に山上ヶ岳に行くか八経ヶ岳に行くかを選んで計画が立てられることが多い。

玉置山(1076.8m)

 大峰山系の実質的な最南端の山。山頂直下に世界遺産の玉置神社がある。当部で行く場合は山頂から東に行った宝冠ノ森と組み合わせていくことが多い。その途中にはキレット状の場所があり、それなりに難しい岩場である。公共交通機関が不便なためレンタカーアプローチをとることが多く、下山後に十津川村で温泉に入ったり、熊野本宮大社にお参りして世界遺産巡りをしたり、谷瀬の吊り橋を見に行ったりとPWついでに旅行もでき、楽しい山旅になりやすい。

大峰奥駆道

 熊野本宮大社に始まり、吉野・奥千本に至る修験道の修行道が大峰奥駆道である。現在は世界遺産にも登録されている。登山道としては主に山上ヶ岳と八経ヶ岳・弥山を結ぶものとして利用されている。全長は約80kmあり、そのすべてを縦走するには5日程が必要になる。特に南部は水場が少なく、過酷なことで知られている。