熊本支部長 楳木 敏之
日本学校心理士会熊本支部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
日本学校心理士会熊本支部は2001年に発足し、発足20周年を迎えることができました。現在、熊本支部には80名あまりの会員がおり、幼稚園や小学校・中学校・高等学校・専門学校・大学の教員、そして教育委員会、教育事務所等で「学校心理士」としての知識・技能を生かしたり、スクールカウンセラー等で児童生徒や保護者、教師への心理教育的な支援に当たったりしています。2019年には、2016年に発生した熊本地震への支部の対応が認められ、「学校心理士賞」を受賞するなど、会員のネットワークやコミュニケーション、交代制の役員組織等を生かし、活発な活動を展開してきました。
熊本支部では、2013年度から研究部会の組織をつくり、各会員が連携して研修を深めたり、情報を共有したりできるようにしています。現在は、①管理職部会、②生徒指導部会、③養護教諭部会、④特別支援教育部会、⑤スクールカウンセラー部会、⑥保育相談部会、⑦天草部会の7部会で活動しています。それぞれの立場の会員が学校心理士としての基本的な知識や技能を磨くとともに、各部会間の連携も図りながら、より効果的に学校現場に貢献できることを目指しています。
また、熊本支部が2013年から独自に開発中の「こころの問診票」(児童生徒理解のための簡易的チェックリスト)は、児童生徒の心の状態を個人票によって可視化し、対応するための情報を所見欄に自動出力するアセスメントツールです。当初、手入力の質問紙から2019年には「こころの問診票研究会」を発足させ、マークシートを導入し、2020年からはタブレットでの実施を可能にしました。現在、熊本県内複数の自治体(教育委員会管轄の小中学校)や高等学校、学校心理士であるスクールカウンセラー、養護教諭等が活用しています。
学校現場においては、いじめや不登校、発達の特性、その他さまざまな問題行動や、事件・事故・災害等の危機により心理的な支援を必要とする事例が多くなっています。こうしたなかで学校心理士は、学校や家庭における教育のあり方や子どもたちの健全な発達、学校への適応を前提にした子どもたち、保護者、教師への心理的サポート等を行っています。
これから、教育のさまざまな場面で学校心理士が少しでもお役に立つことができれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
役員一覧 2023年7月現在
支部長 楳木 敏之(熊本市教育センター 副所長)
副支部長 澤 栄美(熊本市スクールカウンセラー、熊本市教育委員)
副支部長 工藤 あけみ(熊本市立健軍小学校 養護教諭、熊本市養護教諭会理事)
事務局長 仁木 義邦(熊本県スクールカウンセラー)