熊本地震の現状

2018年12月

平成熊本地震から2年8ヶ月が過ぎた.最近は感覚的にも地震の回数が減っているのが分かる.そこで全体の傾向を知るためにグラフに纏めてみた.2016年4月の2000回を超える余震は同年12月には50回をきるまでに減少した.同月を基準にそれ以降の余震回数をグラフにしたのが下右図である.明らかに減衰傾向にあることが分かる.

平成28年4月〜平成28年12月 平成28年12月〜平成30年11月

最近1ヶ月間の全国の地震回数

この期間内に全国各地で起きた地震は186回であり,熊本県内では12回である.

上図拡大図(西日本)

熊本地震関連の記事として,12月14日熊本日日新聞に以下の記事が掲載されていた.

熊本地震の仮住まい、1万世帯切る

熊本県は13日、熊本地震で自宅を失った仮住まいの被災者が11月末時点で9519世帯となり、ピーク時の昨年5月末以降、初めて1万世帯を下回ったと発表した。人数は2万1678人。

内訳は、建設型仮設住宅が2417世帯(5763人)、借り上げ型みなし仮設住宅が6897世帯(1万5437人)、県内外の公営住宅などが205世帯(478人)。

仮住まいは昨年5月末時点で、2万255世帯、4万7800人だった。仮設住宅は今年4月以降、原則2年間の入居期限を順次迎えており、退去のペースが加速。生活再建が進んでいるとみられる。(臼杵大介)

(2018年12月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

復旧が進んでいるのは喜ばしいが,一方では,小さい修理は人手不足で,予定が立たないという話をよく聞かされる.政府・与党は8日,野党の反対を押し切る形で外国人労働者の受け入れを拡大するための入管難民法などの改正案を国会で成立させた.外国人の大工や左官が一般家庭にやってくる時代が近いかもしれない.

参考資料

・図は tenki.jp の地震情報を利用しました.

・2018年12月は20日までに11回の地震を記録している.