久が原に人が住み着いた頃のおはなし
久が原に人が住み着いた頃のおはなし
2万年ほど前の「氷河期」という寒い時代に、久が原の地に人々が住み始めました。そのころの久が原はスギやヒノキのような林と草の原っぱでした。人々は石器(石で作られた道具)を使ってナウマンゾウやオオツノジカなどの動物をとる生活をしていました。1978年に見つかった久原小学校の遺跡から、石器や動物の骨・角・皮などが出てきて、中には久が原の近くではとれない石も出てきました。このことから、この時代の人々は遠くの人々と物々交換をして暮らしていたのではないかと考えられています。
1万年くらい前になると、石器から粘土を焼いて作った器(土器・縄文土器)を使うことが多くなったようです。人々は動物をとるだけでなく、木の実を拾って食べたり、魚や貝もとって食べたりしていました。人々の暮らしの様子は、人々が住んでいた家の跡からも知ることができます。久原小学校の遺跡からも縄文土器や竪穴住居跡が数多く発見されました。縄文時代の久が原は、人々にとってとても住みやすい場所となり、長い間住み続けていたことが考えられます。
【参考:久原小学校 開校130周年記念詩「久原」】