部長のことば
2024年
2024年
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。2025年の3月までギリギリ部長の石山と申します。いかがお過ごしですか。
以下、僭越ながら私の話をします。
入学してから少し経った後のことです。私は尊敬していた祖母を亡くしました。その時、せっかくつかみ取った春が、がらがらがら……と崩れていく感じがしました。
そんなときに心の糧となったのが作品執筆でした。つらい心と腰を据えて向き合い、文章化し、形に残すということは、とても疲れることです。しかしそれは自分の心に対して誠実であるということだと思います。私は文学を通して誠実でいられたことで、わだかまりを残すことなく清々しい気持ちでいます。
新入生の皆さん、自分の心に耳を澄ませて、文章に起こしてみませんか。きっと皆さんの人生に深みを与えてくれると思います。文芸部文学パートで待っています。
2025年3月23日 石山