KTチェッカーとは

このアプリを企画したのは、企画者が精神科医師として、5,000名近くの心拍変動を測定して、KT理論(心と地域メソッド)が人間の体は全て副交感神経と副交感神経の両自律神経が拮抗的に支配していると考えるに至りました。例えていうと交感神経がクルマのアクセルで、副交感神経がクルマのブレーキです。健康な人はアクセルだけで快適に走っていますが、病気の人はブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいるような状態になっています。自律神経は心拍数を調整することが一番大切です。走っている時のように体を使っていると脈が速くなり、休んでいる時は脈が遅いのです。悩んだりすると交感神経が働きます。しかし脈は速くなってはいけないのでブレーキがかかります。そのため両自律神経が強くなってきます。つまりブレーキを踏みながらアクセルを踏んだ状態になります。その刺激が全臓器に伝わります。そのためうつの人々は寝ているだけでも疲労感が強いのです。これを止めるにはゆっくりとした呼吸をすることが必要です。35億年前に呼吸によるエネルギーで単細胞が動き始めました。その後10億年前に多細胞になり、口腸動物に腸を動かす副交感神経が発生。その後心臓が酸素を身体中に送り始め交感神経が出来上がりました。その後に現在のすべての臓器が出来上がったのです。1回10秒の一定呼吸を真剣に行えば、すべての臓器を整える事になります。またがないため、のその呼吸を利用しているのが、マインドフルネスを始めとする呼吸法なのです。KTチェッカーはそれらを医学的に科学的に最も効率的にできるように考え出した、健康改善アプリです。​

アプリの使い方

1) このアプリは、あなたの心拍変動からコヒ-レンス値を計算して提示します。その値を自分で上げるように努力してもらうバイオフィードバックアプリです。(cf:呼吸は楽にゆっくりとしてください、あまり強く、激しくすると過呼吸になって苦しくなる時があります。)

2) このアプリは画面の指示に従い一定の呼吸を続けることで、全臓器が自律神経の過剰な興奮から解放され、さらにはオキシトシンの分泌を促進するアプリです。

3) まずカメラに指を当てて、脈拍を測定します(検出中)。安定してくるとコヒーレンスを計算し始め、ます。画像に合わせて呼吸をしてください。

4) コヒ-レンス値と時間をかけた累積のトレーニング値(KT値)が表示されます。

5) このアプリのコヒーレンス値は一般的な人が実施して100%になるように設定されています。そのため熟練すると100を超えるようになります。

6) このアプリのKT値(K(心)とT(地域)値)はコヒーレンス値×時間(分)の積算値を表しています。真剣に実施すれば早く加算されます、1000点ぐらいを目安に約10分程度呼吸を続けてください。

7) 点数が上がらない人も、毎日訓練することで、数値は早く上がるようになります。

KTメソッド

科学的根拠総論

昨年からマスコミなどでマインドフルネスが盛んに取り上げられている。(H28/2/26NHKニュースシブ5時。6/19NHKスペシャル(キラーストレス)。9/28NHKガッテン(瞑想)。10/30NHKサイエンスzeroマインドフルネス。10/22TBS世界一うけたい授業(2限目保健体育マインドフルネス)その他以後多数放送)

マインドフルネスはアメリカの神経科学者フランシスコ・バレーラが座禅を体験しその効果を実証するため、ダライ・ラマと共同研究をし、1986年から「精神と生命会議」を共同で始め、1万時間以上修業した僧侶の脳が構造的に変化している事を証明して、その科学的根拠を示した。そして1995年にダライ・ラマがアメリカ精神学会で発表したことを機に、宗教とは離れた形で、欧米を中心に研究されてきた。日本でもH25年に心理の分野の研究者を中心にマインドフルネス学会が設立された。そんな流れで現在世界中の様々な研究により、その有効性が科学的に証明されている。

マインドフルネスは学会に定義よると“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること”とされている。これは脳科学的には、以下に説明する、マクリーンの爬虫類脳だけを動かすことに他ならず、その論点からの説明はあまりされていない。爬虫類脳は呼吸中枢や心臓中枢の場所である脳幹と五感の場所である間脳をさす。一方呼吸は細胞内のエネルギー製造の内呼吸と酸素を取り込んで細胞までに運ぶ外呼吸に分けられるが、呼吸数を6.7秒以上の間隔で行うと心臓への交感神経が抑制されることも解っている。

さらに発見時は射乳ホルモンとして乳汁分泌ホルモンとして見つかったオキシトシンは、現在は愛情ホルモンとして、人の関係性や、様々な生活習慣病の改善効果が証明されている。このオキシトシンは脳下垂体後葉ホルモンであるが視床下部で作られており、マインドフルネスで増加する事も知られている。

また副交感神経や神経節の伝達物質であるアセチルコリンは、現在単に神経伝達物質としてだけではなく、非神経アセチコリンとしての動向が研究されており、何らかのリズム発生に関係している元になっている可能性がある。

以上の事柄と生態の進化から考えると、まずアセチルコリンがあり、何らかの原始リズムを作り、呼吸の関与と共にオキシトシンを生成し、生態のホメオスターシスとアロスターシスを維持すると言う仮説が成り立つと考えられる。

この研究所ではこれらの仮説を検証すると共に、すでに効果は実証されている呼吸法をより多くの方に実施して、その効果を科学的に証明して行くことを目的とする。

科学的根拠各論

1)呼吸の発生的意義:地球の誕生(46億年前)⇒単細胞生物の発生=内呼吸(アセチルコリン)(35億年前)⇒多細胞生物の発生=消化器官(副交感神経)の発生(10億年)⇒魚などの発生(循環器、外呼吸器、神経中枢)=交感神経(アドレナリン)(卵での子孫継続)(5.5億年前)⇒哺乳類の発生=自分の体の一部を栄養として子孫継続、愛情など社会性の発達(オキシトシン)(2,5億年前)⇒サルの発生(300万年前)⇒ネアンデルタール人(脳も力も強く石器を使っていたが、言葉が話せなかった。1万年間石器の進化なし)(10万年前)⇒人類の発生(言葉を話し、悩む)(5万年前)。

2)脳の発生(マクリーンの脳)ポール・マクリーン が発表した“脳の三層構造説”の仮説:『爬虫類脳(脳幹(心臓中枢、呼吸中枢)+間脳(視床+視床下部)(生命維持)→旧哺乳類脳(辺縁系)→新哺乳類(大脳皮質)』の順番で進化し、機能を複雑化させ高度化させたとする説。発案者はさらに言葉の使用が人間の大きな特徴でありと考えている。言葉を話すことにより悩みや、感情を持つことで心の病気が発生している。それらは、知らない外国語で悩むことができない事を考えると明白である。この発生の流れの中で我々人間の大脳皮質での言葉を使った悩み(5万年前)は、5.5億年前の呼吸活動により、抑制される事は明らかと考えられる。

3)脳の病気の成り立ち:脳は体重の約2%の重量で20%の循環血液量を使用(高代謝器官:デフォルトネットワークシステムで使用)。一般的な記憶は海馬中心のパペッツの回路を使用。嫌な記憶や危険な記憶は偏桃体を中心とするヤコブレフの回路(情動回路)で記憶されている。それぞれはデフォルトネットワークで記憶増強される。ヤコブレフの回路は生命維持のため非常に強力であることが想像され、さらにオレキシン(覚醒ホルモン)を分泌することで、睡眠障害を引き起こす。

4)睡眠は脳波測定で4段階のノンレム睡眠とレム睡眠に分かれる。ノンレム睡眠12段階の状態で、心拍出量の20%の脳血流量が20%減少し、34段階では40%減少している。さらに図は2013年にscienceに掲載された論文で、起きているときにオレンジの染色液を脳血管内に注入するが、あまり広がっていない。しかし睡眠中に緑の染色液を注入すると広範囲に広がっている。その時は血管も太くなり透過性が増していることを証明している。つまり睡眠中は脳の洗浄が行われていることが証明されている。

5)心拍変動:心臓は交感神経(アドレナリン)と副交感神経(アセチルコリン)の自律神経によって制御されており、その影響から心臓の1心拍ごとの時間から計測した心拍数をプロットした値であり、それを計測することにより、交感神経と、副交感神経の強さを測定することができる。現在はストレス度の指標として利用されている。しかしながら心拍変動は1回6.7秒以上の周期で呼吸をすると、自律神経の伝達様式の違いにより、複雑なアドレナリンによる交感神経の伝達が、早い伝達様式によるアセチルコリンにより伝達されている副交感神経に制御されることが知られており、ゆっくりの呼吸は副交感神経優位状態になるのは、薬理学的には当然のことである。図は心拍変動の図である。普通の短い呼吸をしている時は細かく変化しているが、4秒吸って6秒吐くの呼吸をすると交感神経が抑制され、副交感神経のみの影響となり、心臓に戻ってくる血液量(心臓の容量=胸腔内容量)の変化によって、心拍数が変化している。

また心拍変動では約10秒前後のMayer波と呼ばれる一定の周波数を持つことが知られており、その波に同期させると、心拍変動がより強化されていることも証明されている。

7)マインドフルネスによる脳血流量:脳は安静状態でもデフォルトネットワークという状態で常に神経間で連絡し合っており、悩み事をするときは一部がより活性する状態になることが知られている。図は考えるときの中心とされている後帯状皮質の血液量を測定したfMRIの波形で0が平均で脳が興奮して血液量が増加すると+(赤)で、興奮が抑制されると血液が減少して-(青)で示されています、a)は普通の人が呼吸をしている状態で平均して両方が現れています。b)はマインドフルネス経験者がただ呼吸をしているだけの時で興奮部分が全くなくなります。c)はマインドフルネス経験者がさらに瞑想状態に入ったときで脳がさらに抑制されていることが示されています。

8)現在オキシトシンの増加がもたらす効果として「オキシトシン健康法」によると(ストレスから解放される。副交感神経の働きが良くなり自律神経が調節される。血管を広げて血圧を下げる。動脈硬化を防ぐ。血糖値を下げて糖尿病防ぐ。胃腸が丈夫になる。便秘が解消する。免疫力がアップする。(当院では花粉症が改善)。心臓の機能が高まる(不整脈が改善)。脳の疲れをすっきり解消する。深くて質の良い眠りにつけるようになる。体の痛みが和らぐ(月経前症候群や生理痛が著しく改善)。認知症予防する。人に対して優しくなる。共感力が高まる。人への信頼感が増す。)などが上げられており。マインドフルネスによりオキシトシンが増加することも確かめられている。

9)心身症:心身症とは、1991年の日本心身医学会による定義によれば、「身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与。器質的ないし機能的障害がみとめられる病態をいう。神経症うつ病など他の精神障害にともなう身体症状は除外する」とされており、一般的には過敏性腸症候群過敏性膀胱胃潰瘍神経性胃炎神経性嘔吐症狭心症月経不順高血圧不整脈緊張性頭痛偏頭痛慢性疼痛関節リウマチ気管支喘息アトピー性皮膚炎じん麻疹円形脱毛症などが上げられている。マインドフルネスにおいてこれらのすべてが軽減することが報告されている。

●KT法:各個人の心拍変動を測定し、ストレス度からLF値を測定し、その値から個人の最適呼吸時間を設定する。(赤部分の頂点)(概ねMayer波(0.1Hz=10秒間隔)あたり。)その値を目安にその値を吸気:呼気=1:2で示して呼吸を指導する方法。(現在スマートフォンで配信されている、指の脈派からストレス度を測定できるストレススキャンと共同開発中。)

(cf:しかしその値には固執することは無いと思われる。6.7秒以上の一定の間隔の呼吸はMayer波と共鳴するため、概ね一定であれば効果があると考えられる。)

●余談:(宗教と呼吸法)オーム心理教は人生等に悩んでいる人(不幸感の多い人)が修業と称して長時間の瞑想をする。その瞑想によりオキシトシンの増加で幸福感を感じるのは当然であり、死を考えるほど悩んでいる人はその多幸感との差より全財産を寄付したくなるのは自然の行為と考えられる。しかしながら不幸感を感じていない人間にとっては、瞑想による多幸感と不幸感の差は小さく、その効果を感じるのが少ないため、宗教によるありがたみを感じることが出来ずにだまされていると非難。浄土真宗における「念仏を唱えるだけで極楽に行ける。」なども長時間の発語を繰り返すことで、長く、概ね一定の間隔での呼吸が存在する。イスラム教においても、1日5回のサラート(礼拝)があり、忙しいときの短縮版でも5-10分決まった言葉を続けます。この規則正しく、声を出す習慣は習慣的な長いインタバルの呼吸法に他なりません。現在のイスラム経による世界の様々な紛争もオキシトシンによる身内のみに対する過剰な愛の表現と考え在られます。

オープンソースについて

Graph Chart
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ATHeartRate
Copyright (c) 2015 Brandon Lehner
License under the MIT License
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HeartRate-iOS-SDK
Copyright (c) 2017 Itamar
License under the MIT License
https://github.com/ItamarM/HeartRate-iOS-SDK/blob/master/LICENSE

HRVDetector
Copyright haysacks
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