昨年度の様子 

2023年8月25日に中村学園大学で『Nakamura教育DX公開セミナー』を開催しました。

教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)がどのように進展していくのか、有識者の講演や参加者間での協議を通じて、今後の方向性や対策について協議しました。

参加者は、300名を超え、”九州の教育は熱く”、参加者での交流で活気に溢れていました。

中村学園大学メディアセンター長挨拶 山本朋弘 教授 

本セミナーの目的について、教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)がどのように進展していくのか、有識者の講演や参加者間での協議を通じて、今後の方向性や対策を大学生や現役の教員、教育委員会の方々が一緒になって協議し合うことであると述べられました。

それは、今後、教育のあり方そのものが変わり、授業モデルやその定義が変化することが考えられ、今回セミナーに参加いただいた300名を超える方々で語り合ってほしいと述べられ、本セミナーが開会されました。

基調講演「教育DXとこれからの学びの姿」

東北大学大学院 堀田龍也 教授

勉強を教えるだけではないのが教師の仕事であり、“紙かデジタルか”、“個別か協同か”は子どもが決めることで、みんな足並みを揃えすぎないことが大切であると述べられました。また、講演の終わりには、自ら選択し、情報ツールを使用できる情報活用能力が重要で、教師は全て学びを教えるのではなく、子ども一人一人の学びを支えることが大切であると述べられました。

多くの参加者からの質問に対してもお答えいただき、ICTの活用が全く進んでいない学校の現状もあると思うが、それらも含めて、多くの学校がオープンになるべきであると述べられました。

田川市立田川小学校 

主幹教諭 舞野敏幸(中村学園大学OB)

 ぐるみで取り組む教育の情報化「田川スタイル」の推進という題目で、中村学園大学のOBでもある田川市立田川小学校主幹教諭舞野敏幸先生による事例報告がありました。

 学習履歴の蓄積・評価や田川市自由研究作品展プレゼン部門の発表会の紹介、田川市ICT活用実践事例集について報告していただきました。

久留米市教育委員会教育ICT推進課 

指導主事 堤佑太(中村学園大学OB)

 久留米市GIGAスクール~「継続期」からこれからの学び~という題目で、中村学園大学のOBでもある久留米市教育委員会教育ICT推進課指導主事堤佑太先生による事例報告がありました。

 小学校音楽でYouTubeを使って何度も聴き感じたことを交流する活動や学びの蓄積としてスプレッドシートを活用した自己の学びを振り返る活動の定着を行っていることを報告いただきました。

福岡市立百道浜小学校 校長 酒井美佐緒

 ICTを活用し新しい時代を生きる児童の育成を目指す学校経営という題目で、福岡市立百道浜小学校校長酒井美佐緒先生による事例報告がありました。

 クラウドを活用した教員間の情報共有や地域や保護者へのアプローチ、ICTリーダー研修の実施と学校内でのICT研修の積極的な取り組み等について報告いただきました。

福岡県教育庁義務教育課 指導主事 野坂稔

 福岡県学校教育ICT活用推進方針という題目で、福岡県教育庁義務教育課指導主事野坂稔先生による福岡県の動向について共有がありました。

 「新しい教育」を実現するための福岡県の取組として、学習指導要領の内容と1人1台端末の効果的な活用を往還しながら確かな学力の育成を図ることについて報告いただきました。

長崎県教育庁義務教育課 課長補佐 鶴田浩一

 長崎県の取組について、長崎県教育庁義務教育課課長補佐鶴田浩一先生による長崎県の動向について共有がありました。

 長崎県の子どもが作成した動画を基に、ICTを活用した学びについて報告いただきました。