2部
・スケルツォ第1番 Scherzo Nr.1 h-moll Op.20 [F. Chopin]
・スケルツォ第2番 Scherzo Nr.2 b-moll Op.31 [F. Chopin]
◆曲紹介・思い
スケルツォ1番 Op.20
A-B-Aソナタ形式、3/4拍子。
Aはロ短調、流れる激しいパッセージが続く。母国のポーランドが戦争状況にあった当時のショパンの緊迫した心情が映し出されている。
Bは一転してロ長調、クリスマスキャロル「おやすみイエス様」から引用された子守唄風の作曲となっている。
4つのスケルツォで唯一短調で締め括る。
スケルツォ2番 Op.31
A-B-A ロンド形式、3/4拍子。
この当時、ショパンはマリア・ヴォンシスカとの婚約が破棄され失意の底にいた。ラシレファの問いかけから応答の流れが続いていき、ここで悲しい気持ちが分かる。その他の主題は甘美で繊細なショパンらしい音楽の設計がされているように感じられる。