人類の生活においては、現在の自身を概念的死者としそこから再度生者の世界へと帰還する行為は、通過儀礼として多く行われてきた。 通過とは脱することだ。自身の無力に絶望した人類が通過を望むのは無理のない話である。「或る胎児への回帰-装用-」では、人類が日常的に装用する衣服によって、意識の上に生まれ変わりをもたらすことを試みる。
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