小森谷獅子舞保存会

小森谷獅子舞保存会のブログです。

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(けん)

一度伝承が途切れ、獅子舞奉納が小森谷青年団から獅子舞保存会に移管されたときに、小矢部市津沢の清水在所よりご教示いただきました。

小森谷の伝承では1名で舞い、突くに見せかけて剣を引き、獅子頭に空噛みをさせる動きでしたが、復活後は、二人で剣を突いて獅子に引かせ、後ろを向いて獅子に追わせ、反転して再び突くという踊りになりました。

軽快なリズムが印象的な演目です。

ひこ棒(ひこぼう)

「まわりもの」と言われる演目の一つ。シャグマを冠った長兄の口取りが刃のない棒で獅子を上から叩き、獅子はそれに合わせて歯を鳴らします。

見どころは「ひこ」。釣り合いのとれない形、非対称形のことを「ひこ」と言います。口取りが右から左に動いた後、笛に一節「ひこ」が入り、その時口取りは棒を指で風車のように回して右に移動することを遅らせます。先に対角に移動していた獅子は、もう一度同じ場所で歯を打ち鳴らします。

【一番踊り(いちばんおどり)

口取りが横一列に並び、豆絞りの手ぬぐいを得物に踊り、獅子を躍らせます。

一番踊りは肩に手ぬぐいをかけてステップを踏みながら獅子に背を向けたり、再び正対したりする動きに特徴があります。 

扇三菱(おうぎさんびす)

白粉に頬紅をさした口取りが扇を両手に踊り、獅子を手玉に取ります。

扇の動きに合わせて頭を上げて力強く踊っていた獅子が、口取りが「行列」と言われるステップを始めた途端、猫が玉をとるように足に気を取られます。

「行列」「参拝」「三菱」まで横笛で休みなく一節で演奏し続けます。曲のクライマックスと言えます。 

長刀なぎなた

「まわりもの」と言われる演目の一つ。シャグマを冠った口取りが下から長刀の刃で切り上げ、獅子はそれに合わせて歯を鳴らします。口取りが上から刃を切り下しながら踊る位置を変えるとき、獅子は口取りの足に気を取られてぼいまわし(おいかけまわし)、カヤ(胴体)の位置も変わります。

今回は、新人の練習のため、新人さんがなぎなたを持ち、先輩が長刀に代えて棒を使って演じています。