基礎法学コース

春学期通常勉強会

活動日時:毎週土曜日 18:30~(4月27日から)

コース幹事:高橋(政治経済学部)

レベル:入門〜

場所:学生会館内会議室、22号館ラウンジ


コース概要

基礎法学コースは2017年度にサブコースとして新設されました。それから一年間の活動を経て、勉強会の継続性と安定性が認められたため、今年度から一コースとして活動することになりました。2017年度は、瀧川ほか(2014)『法哲学』有斐閣、佐藤(2017)『メタ倫理学入門』勁草書房、安藤・大屋(2017)『法哲学と法哲学の対話』有斐閣の三冊を扱いました。

基礎法学コースでは法哲学を中心に実定法にとらわれない基礎法学分野を学びます。法哲学は主に「法とは何か」を問う法概念論と「法とは何であるべきか」を問う法価値論に大別されます。今季扱う文献『功利主義の逆襲』はこの後者に関わるものだと言えます。以下で、功利主義という思想について少し見てみましょう。

功利主義は18世紀にジェレミ・ベンサムの手によって体系化された思想です。核心は帰結主義・厚生主義・総和主義の三つの要素からなるとされており、その影響は法哲学のみならず、倫理学、政治学、厚生経済学にまで及びます。そして、功利主義はその論理的魅力にもかかわらず、最も多くの批判に晒されてきた思想の一つでもあります。議論が蓄積する歴史の中で、功利主義は様々な形に姿を変え、これらの批判を交わし常に法哲学における一線に立ち続けてきました。功利主義と正面から対峙することは、法哲学という学問の脱常識的思考という大きな魅力を感じることにもつながるのではないかと思います。

基礎法学はその学際的な性格ゆえに、幅広い隣接分野の知識が理解に役立ちます。法に興味を持つ法学部生はもちろんのこと、文学部生や政治経済学部生、他大学の学生など多様な参加者をお待ちしています。前提知識は一切不要なので、興味をお持ちの方はぜひ積極的に参加していただきたいと思います。浅学なコース幹事ではありますが、異なる背景のもとに興味関心を重ねる学生が集まり、各人が相互に学びを深められるような場を作れるように努めるのでよろしくお願いいたします。

勉強会予定

2019年度春季は約10回の勉強会を通して『功利主義の逆襲』を扱います。功利主義の種々のバージョンについて、多様な角度からの分析が詰まった論集です。個々の論文で挙げられている参考文献や原典、論文にも触れて功利主義についての包括的な学びを進めていきたいと思います。

出来るだけ参加者の希望に沿うスタイルで進めていきたいと考えているので、活動の進め方に関する意見は気軽にしてください。