世界観




突如宇宙から隕石が飛来し、中に含まれていた植物の実が爆発したことによって胞子状の種が地球の大気全体に蔓延する。種は人間の一部(初潮を迎えた二十歳未満の女性、その中でもごく一部)への適合に成功し寄生、子宮を苗床にし根を張る。植物が神経系に干渉するので植物が体内を這うことに対しての痛みは感じない(それ以外が要因の痛みは感じる)。植物は人間の皮膚から茎、葉、花、実などを出すが、それらは地球上にない未知の物質でできていて、地球人にとって有益な物質とされる(寄生される人間によって物質が異なる、個人差が存在する)。そのため寄生を人類は受け入れ、寄生された少女たちは特別な施設の一箇所へ集められる。宿主の精神・身体状態が植物の質に比例するため、施設内で少女たちは丁重に扱われ、自由で健やかな生活が約束されている。宿主となった少女は例外を除き、二十歳を迎える誕生日に亡くなる。その際は腹から特殊な花が咲き、一日後に実となる。実は一年後の同日に破裂し胞子状の種を大気へ蔓延させ、新たな宿主へ寄生する。