世界観
はるか昔、創造神・トレドルージエによって7種類の人間が作られた。そのうち6つの人種はともに手を取り合い共生していたが、残る1つの人種だけは違った。高い戦闘能力と闘争心をもつ凶暴な種族、黒の民は他の種族との争いが絶えなかった。
用語
ブラック=ブラッド
通称「黒の民」。戦闘民族で凶暴な性格の者が多い。破壊本能がある。黒い髪と黒い瞳、そして黒い血が特徴。炎は神聖なものとされている。そのため炎を操る赤の民への信仰がある。黒の民が死んだ際は火葬されるが黒の民の骨は焼かれると真っ黒になるため(元は白色)「黒い骨」は彼らにとって死の暗喩。魔法は使えない。彼らは驚異的な戦闘能力を持つがその力は老化によって衰え、個人差はあるが通常30~33歳ごろを境に急激に減退を始め、数年後には元の能力から半分ほどになり減退は止まる(この状態でも戦闘能力を持たない通常の人間よりかは強い)。どの時代にも1人だけ長が選ばれ、アーリマンの名を与えられる。長の選び方としては、基本その時代の一族の中で一番強い者が選ばれる。もし長が存命中に長より強い者が出てきたら長の座はその者に譲る。しかし、長になる者はずば抜けた戦闘能力を持っていることが多いためその例は数少ない。また、他の種族との紛争の歴史から死亡する者も少なくなかったので、長の交代理由としては長の戦死というものが最も多かった。
龍人(リュウジン)
通称「赤の民」。悠久の時間を生きる種族で寿命が果てしなく長い。約3000~5000年。その寿命の長さからほかの種族からは神聖視されることも多い。祖先はドラゴンと言われており炎を自在に操る力をもつ(炎を操る力は魔法とはまた別物で、自然にある炎や他人の魔法の炎すら操ることができる)。炎を使う魔法を得意とするが、他の魔法も並以上には使える。人口は最も少なく種族全員でも50に満たない。赤い瞳が特徴で髪色は薄い金から銀にかけての髪色。基本は隠れ里に住んでおり滅多に人里に降りてこない。
エルフ
通称「緑の民」。長寿だが赤の民ほどではない。約500~600年。豊富な知識を持ち魔法を扱うことができる。薬学に長けており魔法も回復魔法を得意とする。弓など飛び道具の扱いが上手い。身体能力はそこそこ高め。マイペースで個人主義、温厚な性格の者が多い。金〜薄緑の髪色と緑の瞳が特徴。100歳で成人(見た目は15くらい)。しかし精神の成熟は一般的な人間と同じくらいの速度で進む。20~30代前半くらいの見た目の時期が一番長く、それ以降の老化は一般的な人間の2倍の速度で進む。見た目が老人の時期は20~30年程度。
ラング・ロワ
通称「青の民」。青い瞳と寒色の髪色が特徴。頭脳明晰な者が多く、高い技術力を持つ。科学の進歩は他の種族に比べて群を抜いている。魔法は使えず、戦闘能力は低い。
天使族(テンシゾク)
通称「白の民」。白い髪と色素の薄い瞳が特徴。体温が低く5度前後。通常は他の種族が住めるような環境でないほど寒い辺境の雪国に住む。彼らにとって他の種族の住む場所は火傷しそうなほど熱いため、人里に降りるときは自身の周りに魔法を展開し空気を冷やす。宗教色が強く信心深い(龍人信仰)。魔力を多く持ち、魔法全般を得意としている。
ヴァンパイア
通称「紫の民」。夜行性で夜目が利く。陽の光を苦手とし、長時間陽に当たると体調を崩すこともある。また、寿命も縮む。紫の瞳と暗めの髪色が特徴。短命で寿命は40前後。精神の成熟が他の種族に比べ早い。血を飲むことにより身体能力を一時的に向上させることができる他、魔力増幅、延命などの効果もある。魔法はあまり得意ではないが少し使える。付加魔法を得意とする。身体能力は高め。
人狼(ジンロウ)
通称「黄の民」。暖色の髪色と黄〜橙の瞳が特徴。農耕民族でタフ。細かい作業なども得意で職人気質な面も。創造や芸術系統に秀でた者も多い。協調性が高い。狼への変身は、はるか昔の先祖は出来たらしいが今はできない。しかし、月の光を浴びるとしばらくの間身体能力と魔力が飛躍的に向上する。しかし夜行性ではない。どのくらい身体能力が高くなるかは浴びる月の光の量に左右される。一番効果があるのは満月の日。通常時の身体能力は普通〜少し高いくらい。魔法は通常時はほぼ使えない(ゼロではない)。
混血種(コンケツシュ)
通称「虹の民」。別の種族同士の間に産まれた子は虹の民となる。血が混ざれば混ざるほど種族ごとの特徴は薄れていくため、虹の民と一口に言っても魔法が使える者や使えない者、身体能力、髪の色、瞳の色などは様々。虹の民の中でも、ハーフやクォーター程度の場合で特徴を多く持つ場合は他の種族として生活する場合もある。
同盟(名称未定)
赤、緑、青、白、紫、黄、虹の民の間で結ばれている同盟。上記の各種族間での不戦を約束するもの。黒の民に対抗するために結ばれた。それぞれの種族によって敵対度は異なり兵を出す義務もないが、挙兵したいという者たちの受け皿となる統括組織として連合軍が設置されている。
連合軍(名称未定)
青の民領地内に本部を置く組織。
アルジェント・ルーナ歌劇団(アルジェント・ルーナカゲキダン)
黄の民によって発足、運営されている歌劇団で国で一番の人気を誇る。役者•歌手などは「パルテ(Parte)」と呼ばれ、中でも一番の人気と歌唱力を持った女性「ディーヴァ(Diva)」、男性「ディーヴォ(Divo)」がそれぞれ1人ずついる。パルテをはじめ従業員には黄の民が多いが特に種族による優遇はなく、実力さえあればのし上がれる。現在、黄の民領地内にある歌劇場本部と連合軍内にある歌劇場支部を中心として、借り劇場に出張などもしながら活動している。
樹老会(ジュロウカイ)
Albero Secolare
緑の民の年長者たちによる行政機関。老化の兆候のあった緑の民(早くて約470歳~)は加入する義務がある。
アネッロ
Anello
樹老会の幹部組織。基本10名で構成され、半数は樹老会から、もう半分は成人(100歳~)した緑の民からの立候補者から投票で決められる。任期は10年。本来任期を終えた後は必ず交代するのだが、やりたがる人が少なすぎる(政治に興味がない・マイペースな性格の人間には多い傾向がある)ため任期はあってないようなもの。長老の選抜という重要な仕事がある。また、長老の監視し、問題があったときに罷免する権利を持つ。何事もなければ長老と樹老会をつなぐ中間管理職。
長老(アルモニア)
Almonia
緑の民の長の役職名。アネッロからの指名制で、アネッロ内で候補が出され多数決で決められる。なお、本人がアネッロもしくは樹老会に所属している必要はない。正直この役割もやりたがる人があまりにもいないので拒否権はあってないようなもの。任期はアネッロと同じく10年だがこちらもあってないようなもの。条件は成人しており老化の兆候がないこと。老化の兆候が現れた場合は任期が終わり新しく長老が選ばれる。
トレドルージエの詩(トレドルージエノウタ)
Trdob-Louget’s Spell
トレドルージエの力は言霊と音となり世界を循環している。それらには世界を書き換える力が存在する。世界に干渉するトレドルージエ起源の力を総称して「トレドルージエの詩」と呼ぶ。
登場人物
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