講演会の趣旨

これまで光学関連学会の関西支部合同で年一回の連合講演会が開催され，今年で57回目を数えます．本講演会は，幅広い分野の講師の方々にご講演頂いて見識を広めることを目的にしております．参加者は専門分野の知識を深めると共に，他分野の最新の研究技術について学ぶことができます．今回は，光計測の最新動向というテーマで，第一線でご活躍されている方々をお招きしてご講演いただきます．

講演プログラム

13:00〜13:05

開会挨拶

13:05〜13:55

球形光束計の最近の技術動向 

大久保 和明 氏　株式会社システムエンジニアリング

球形光束計による光源，照明器具の全光束測定は，その測定誤差要因から「簡易測定方法」とされてきた．近年，その誤差要因の1つである積分球のSRDF（空間応答度分布関数）を求めることにより光源の配光から補正し，その不確かさの低減を実現している．また，従来の自己吸収補正における測定誤差について説明し，全光束測定精度の改善について解説する．（照明学会より）

14:00〜14:50

電磁波の最後のフロンティア：テラヘルツ波

有川 敬 氏　兵庫県立大学 工学部 准教授

電波と光の間には，これまで人類が使いこなせていなかった「テラヘルツ波」と呼ばれる未開拓の周波数帯が存在する．本講演では，テラヘルツ波を利用した計測技術の基礎から応用までを紹介し，この未知なる領域がもたらす可能性についてお話しする．（日本光学会より）

15:05〜15:55

物体表面の特性と質感に関わる光学測定及びその動向

大住 雅之 氏　株式会社オフィス・カラーサイエンス

色彩及び質感に関わる高次元の情報を，簡単に計測可能な統合アピアランス計測への期待が高まり，両者の計測を意識した機器が近年多く登場した．質感計測のアプローチと物体表面の特性との関係性を解説し，商品開発から品質管理に至る過程で利用される最近の計測方法や今後の動向について紹介する．（日本色彩学会より）

16:00〜16:50

光コムを利用した精密分光

御園 雅俊 氏　福岡大学 理学部 教授

光コムは，周波数が一定の間隔で並んだ，数十万本から数百万本のモード群からなるスペクトルを持つ光源である．光周波数の精確な目盛として用いられるほか，光コム自身を分光光源とする精密分光の研究も進められてきた．本講演では，光コムを利用した分光計測について紹介する．（日本分光学会より）

16:50〜17:00

閉会挨拶

参加費

主催・協賛学会員／2,000円　会員外／2,500円　 学生／無料

参加申込　申込締切：2024年 12月 16日（月）

申込フォームよりお申込みください．フォームがご利用になれない場合は，氏名，所属，連絡先，所属学会および「光学四学会講演会の申込み」とご明記の上，下記のお問い合わせ先にE-mailでお申し込みください．

講演会3日前（12月17日）を目処に，予稿集とZoomへのリンクURLを記載した当日案内メールを送付いたします．予稿集はそちらからダウンロードをお願いいたします．

協賛学会

電気学会関西支部　電子情報通信学会関西支部　映像情報メディア学会関西支部　レーザー学会　応用物理学会関西支部　日本画像学会関西委員会　画像電子学会　日本照明工業会　日本赤外線学会

お問合せ先
奈良女子大学　許 載永

E-mail／heo@cc.nara-wu.ac.jp （※＠を半角文字に要変更）