【出典】論語 雍也第六の十八
【漢文】子曰、質勝文則野、勝質文則史、文質彬彬、然後君子。
【書き下し文】子曰わく、質(しつ)、文に勝てば則(すなわ)ち野(や)。文、質に勝てば則ち史(し)。文質(ぶんしつ)彬彬(ひんぴん)として然る後に君子なり。
【口語訳文】
孔子先生がおっしゃいました。
「どんなに中身が良くても外見がひどければ野蛮人だし、
外見ばかりで中身が無いのは軽薄であり、無味乾燥である。
中身と外見がほどよく調和してこそ、君子と言えるのです。」
【『文質彬彬』の具現を考えると】
◇『文(言葉や態度や身なり)」』と『質(心)』が共に調和した姿こそ、私たちが目指す『本物・本質』である。
◇彬という文字を連想すると、木曽の五木(ヒノキ(檜)・サワラ(椹)・ネズコ(鼠子)・ アスナロ(明日檜)・コウヤマキ(高野槙)が空に聳えているように、子どもたちも故郷という大地にしっかり根を張って、将来の希望に向かって強く生きて欲しい。