DXにおける当社の取り組み
DXビジョンの実現に向けて
株式会社錦水館は、時代の変化に合わせてお客様の声を経営に反映させてまいります。お客様のデータを蓄積し、宿泊プランや飲料メニューの見直し、売店商品の選定を行い、お客様の声を基に新たな価値を創造して参ります。
また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により業務プロセスを改善し、生産性の向上を図ります。必要なリソースにつきましては、パートナー企業と協力して開発を進め、他企業とのベンチマークを通じてDXの取り組みを加速してまいります。
経営ビジョン
WIN-WIN-WIN(三方よし)
私たち・お客様・地域社会の共存共栄
「おもてなしの力で、関わる人々を豊かにする」
お客様に喜ばれる仕事を通じて、スタッフの生活の安定とやりがいを創出し、地域社会、宿泊業の発展に貢献する。
経営ビジョン(概要)
私たちは、宮島を愛し、お客様へ最高の笑顔で”おもてなし”をいたします。宮島と宿の価値をお伝えし、楽しい体験を提供し、幸せな気分になっていただきます。
私たちは、百年宿としての自覚と誇りを持って、錦水館ブランドを進化させてまいります。
私たちは、宿の仕事を通じて、「お客様」「スタッフ」「地域社会」に新しい価値観を創造し、共に成長をつづけます。
SWOT分析
DX戦略策定の目的と方向性
経営理念にある宮島と宿の価値をお伝えし、楽しい体験を提供し、お客様に幸せな気分になっていただく。私たちは、宿の仕事を通じて「お客様」「スタッフ」「地域社会」に新しい価値観を創造し、共に成長をつづけるという大きな目的を達成するために、デジタル技術を活用する。
DXに関する方針
錦水館では、デジタル技術を活用することで、商品やサービスの向上、ビジネスモデルの変革、組織・企業文化への浸透を目的とする。競争環境が激しい状況下であっても、浸透することで、より多くのお客様に必要とされる企業となる。
DX戦略
当社では、パートナー企業とのリレーションを組んで、以下の施策をスピ―ドで実施し、お客様満足度を向上させる。
お客様評価をBIツールで見える化する。
お客様の改善要望ですぐにできる事は当日のチェックインまでに対応をする。
設備等の改善は優先順位を決めて、重要度の高いものから改善を行う。
お客様の定量情報と定性情報から分析する。
クチコミ評価の良い点・改善点をテキストマイニングで可視化する。
宿泊データを基に、商品企画を行う。
お客様のクチコミ評価、宿泊業績データを基に、設備投資の優先順位を決める。
毎年組織プロフィールを作成し、俯瞰して自社を見る。
戦略推進のために外部パートナー企業と関係性を構築し、DXの活用、組織改革に努める。
DX戦略ロードマップ
DXを進めるための環境整備
顧客データを管理する基幹システムの入替を行う。顧客データが抽出しやすいカスタム帳票をシステム会社と構築し、データベースの取り方を改善。
業績データと顧客データ、会計データを紐づけることで、業務の効率化、リアルタイムでの情報共有を行う。
データベースの可視化を Google Looker Studio で行い、データをグラフ化することで顧客が価値と感じるサービスや商品、お客様のアンケートやクチコミで評価が高い点、改善点などの情報を把握し、行動アクションの意思決定に活用する。
社内の連絡、稟議、マニュアル等をLarkという総合DXツールを導入し、情報の環境整備を実施し、アカウントをスタッフに付与し、複数のツールでなく、ひとつのツールで情報共有ができる環境を整えた。
DX戦略達成を図る指標
毎年7月に社外のお取引様、金融機関様を招き「経営計画発表会」を実施し、経営計画及び、財務指標、経営方針の報告を行い、自己評価を共有している。
以下の指標をKPI指標として達成度を管理する。
<顧客満足度>
OTAのクチコミ評価4.5以上、自社アンケート評価2.5以上
<業績数値目標>
粗利益80%の予算達成及び、経常利益率20%の予算達成を掲げる。
DX推進体制
当社では、DX推進を強化するため、2021年よりDX推進チームを発足し、外部講師、パートナー企業とリレーションを組み、デジタル人材育成・IT導入促進・ITツアーの活用サポートを推進してまいります。
DX人材の育成
現場担当スタッフは社外研修(DXに関する方針に準ずる)に参加。また外部のDX推進プログラムを社内で開催し、ITツールの知識や活用事例などを蓄える。
半期に1回のデータドリブン大会を開催し、課題や課題解決にどのようなデータやツールを使ったのか?を各部門で発表し、成功例の共有を行っている。
DX勉強会(半年に1回)を社長自らが行い、スタッフのDXツールの理解を深める。
人財開発ツールを活用し、DX人材の採用を強化・推進する。
経営人財に求められるDXスキル
<経営人財に必要なDXスキル>
セキュリティ
組織のデジタル資産の保護とリスク管理
意思決定
データを基にした戦略的決断を行う能力
技術知識
新しいテクノロジーの理解と応用
変革管理
組織文化の変化を導き、新技術の導入を管理
顧客設計
顧客のニーズを理解し、それに基づく商品やサービスの設計
イノベーション
新しいアイデアを生み出し、実行する力
リーダーシップ
チームを鼓舞し、DXのビジョンを推進
協働力
異なる部門間でも、効果的なコミュニケーションと協力
代表メッセージ
株式会社錦水館では、デジタル技術を活用することで、商品やサービスの向上、ビジネスモデルの変革、組織・企業文化への浸透を目的とする。浸透することで、より多くのお客様に必要とされる企業となる。
今後の展望としては、「おもてなしの力で、関わる人々を豊かにする」ために、お客様に喜ばれる仕事を通じて、働くスタッフの生活の安定とやりがいを創出し、地域社会、宿泊業の発展に貢献する。
そのために、
顧客データに基づく商品・サービス・設備投資などをデジタルツールを活用し、お客様価値の向上に役立てて、よりお役立ちのできる企業となる。
デジタル活用の人材育成をより活発にするために、年間 500万以上の投資を行い、お客様満足度の向上とスタッフの生活を豊かにする取り組みを継続していく。
2024年7月30日
株式会社錦水館
代表取締役社長 武内 智弘
ガバナンスシステムについて
セキュリティアクション制度に基づき2つ星の自己宣言を実施している。当社では企業価値向上のためのDX推進に関して、MTと活用事例の振り返る具体的な取り組みを実施している。
毎月のDX推進チームのMTにてデータ活用の進捗確認を行っている。
各部門のDX推進の進捗やBIツールの活用事例の結果を報告する。データドリブン大会を半年に1回実施している。この大会にはトップおよび幹部も積極的に参加し、各部門のプロジェクト進捗や課題に関する情報が共有される。また大会後にはトップと幹部がお互いに質問を行い、議論の場を設けている。これによりデータ活用の進化や改善への意見交換が行われ、関係者がアクティブに参加することで活用の質を高めている。
このような毎月のMTや大会の場を通じて、DX推進に関する情報共有と戦略のブラッシュアップが定期的に行われており、この取り組みは組織全体が一体となりながらDX戦略を進化させ、さらなる顧客満足度の向上に役立てている。
情報セキュリティ基本方針
株式会社錦水館(以下、当社)は、お客様からお預かりした/当社の/情報資産を事故・災害・犯罪などの脅威から守り、お客様ならびに社会の信頼に応えるべく、以下の方針に基づき全社で情報セキュリティに取り組みます。
経営者の責任
当社は、経営者主導で組織的かつ継続的に情報セキュリティの改善・向上に努めます。社内体制の整備
当社は、情報セキュリティの維持及び改善のために組織を設置し、情報セキュリティ対策を社内の正式な規則として定めます。従業員の取組み
当社の従業員は、情報セキュリティのために必要とされる知識、技術を習得し、情報セキュリティへの取り組みを確かなものにします。法令及び契約上の要求事項の遵守
当社は、情報セキュリティに関わる法令、規制、規範、契約上の義務を遵守するとともに、お客様の期待に応えます。違反及び事故への対応
当社は、情報セキュリティに関わる法令違反、契約違反及び事故が発生した場合には適切に対処し、再発防止に努めます。
制定日:2024年7月30日
株式会社 錦水館
代表取締役社長 武内 智弘