講演会「気体分子運動論と流体力学」
講師:青木一生氏 京都大学名誉教授,国立成功大学(台湾)栄誉講座教授
日程:2024年10月23日(水)〜10月25日(金)
講師:青木一生氏 京都大学名誉教授,国立成功大学(台湾)栄誉講座教授
日程:2024年10月23日(水)〜10月25日(金)
講演題目:気体分子運動論と流体力学
講師:青木一生 京都大学名誉教授,国立成功大学(台湾)栄誉講座教授
会場:東京工業大学・大岡山キャンパス・本館H213
講義日程:10/23−10/25
10/23(水)15:25−17:05
10/24(木)13:30−15:10 & 15:25−17:05
10/25(金)13:30−15:10 & 15:25−17:05
講義概要:
気体分子運動論と流体力学との関係は,20世紀前半から今日に至るまで,数学と物理の両面で,常に重要な研究テーマであった.本講義では,その関係の一端について,主に物理的および形式的解析の立場から述べる.具体的には,ボルツマン方程式のまとめから出発し,まず,古典的なチャプマン‐エンスコグ展開,ヒルベルト展開について説明する.チャプマン‐エンスコグ展開によって,ボルツマン方程式から圧縮性ナヴィエ‐ストークス方程式が導かれるが,次に,それに対するすべり境界条件の導出について述べる.さらに,物理的状況によっては,オイラー方程式,ナヴィエ‐ストークス方程式などの伝統的な方程式以外の型の流体力学的方程式が,ボルツマン方程式から導かれることを示す.主として形式的解析による結果について述べるが,必要に応じて,厳密な数学的結果についても触れる.
世話人・連絡先:
隠居良行(東工大・理)kagei [at] math.titech.ac.jp
小池開(東工大・理)koike.k [at] math.titech.ac.jp
本講演会は以下の援助の下で開催されます.
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(A)24H00185(代表 隠居良行)