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まちがった食事制限をしていませんか?
かつて食物アレルギーは血液検査(特異的1IgE抗体値など)や皮膚テストの結果で、陽性なので「食物アレルギーです」と診断され、過剰な食事制限や抗アレルギー剤の投与が行われてきました
これは、抗原に感作されている(血液上で反応がある)ことを意味するだけで、診断の根拠とはなりません
経口食物負荷試験に基づく正確な診断により、アレルギーの原因となる食事を制限することが必要です
今までに除去食をしている子供が、少しずつ食べても大丈夫かを判断するためにも経口食物負荷試験で確認する方が安全です
当院では2014年から経口食物負荷試験を実施しており、豊富な経験があります
お気軽にご相談ください
基本的にウイルス性疾患なので自然治癒します
無治療で自然治癒を待つ考えも一部にありますが、当院および日本小児皮膚科学会では切除による治療を勧めています
その理由は
・引っ搔くことでウイルスが他の場所に植わり、数が増える
・大きな水イボは、自然に治癒しても、瘢痕を残します
数が少なく小さいうちに切除することを勧めます
・引っかくことで、とびひ(伝染性膿痂疹)などの皮膚の感染症にかかりやすくなります
・他児への感染拡大
プールでの肌と肌との接触やタオル、浮輪、 ビート板の共用でうつることがあります
・モルスクム反応と呼ばれる水イボ周囲に湿疹ができます
湿疹は痒いので引っ掻くことで、水イボがさらに増えます
抗菌薬の適正使用は、
適正に感染症診断を行い
抗菌薬が必要な場合に、適正な「抗菌薬」を選択し
適正な「量」を、適正な「期間」投与することです
近年、抗菌薬の不適正使用により、薬剤耐性菌(AMR: antimicrobial resistance)が増加し、2050 年には世界で年間 1,000 万人が薬剤耐性菌により死亡すると予測されています
小児の感冒、急性咽頭炎、急性気管支炎、急性胃腸炎のほとんどはウイルス感染なので抗菌薬は必要ありません
抗菌薬が必要な病気は、A群β溶連菌による咽頭炎です
当院は適正に抗菌薬が使用されていると公的機関から評価されています
幼児によくみられる夜尿(おねしょ)は、5歳で20%、10歳で5%と成長とともに自然に減っていきます
小学1、2年生で週に2~3日であれば、特に急ぐ必要はないので、まず家庭で次のことをしてください
就寝前2時間の水分はコップ1杯(200ml)にとどめる
就寝前にトイレに行き、排尿
夜中に排尿のため、無理に起こさない
おねしょをしても怒らない
それでもよくならない場合や週に4日以上夜尿がある時は受診してください
小学1年生から中学3年生の2.6%にうつ病が認められるとの報告があり、うつ病は意外と多い病気です
子供は自分の感情をうまく表現できないので、大人も「何かおかしい」と気付きながらも、困っていることが多いようで、心配するあまり、つい子供を責めたり、子供の前で泣いてしまうことがあります
その結果、子供は「自分はダメな子だ」「どうせ分かってもらえない」と諦めてしまいます
以下のような症状があれば、うつ病も疑って相談に来てください
頭痛(頭が痛い)
腹痛(腹が痛い)
吐き気
「イライラする」「さびしい」「つまらない」
寝坊(昼夜逆転)
不登校(学校に行きたがらない)
立ちくらみ
肩こり
動悸(ドキドキする)
デジタル端末(スマホ、タブレット、ゲーム機、パソコン)の過剰使用による眼の異常
眼精疲労、近視、内斜視を起こします
予防には、30-30-30ルールを実践することが大切です
・30cm離れて画面を見る
・30分間画面を見つめたら
・30秒間目を離して遠くを見る
健康情報の真偽を判断し活用する能力のこと
COVID-19流行下(Pandemic: パンデミック)では、BCGの予防効果などさまざまな誤情報がインターネット上に氾濫しました。WHOがこれをinfodemicとして警鐘を鳴らしました
SNS上で自分に似た興味や関心を持つユーザーをフォローする結果、自分と似た意見の反応ばかりを受け入れる「エコーチェンバー」や、
自分の検索履歴が活用されることで自分の観点に合致した情報ばかりが表示され、異なる情報に触れなくなる「フィルターバブル」などが起こりえます
当院は、信頼できる健康医療情報を発信するように努めています
当院では次のような場合に頭部CTを依頼します
自動車事故
虐待の疑い
てんかんの既往のないけいれん
身長または90㎝以上の高さからの転落
5分以上の意識消失
5分以上の健忘(物忘れ)
傾眠(寝てばかりいる)
3回以上の嘔吐
鼻や耳から透明な液体や血液が出てくる
RSウイルス感染症は、何度も感染と発症を繰り返し、1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子供が少なくとも1度は感染します
初めて感染発症した場合は重篤になりやすく、生後6ヶ月未満で初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります
そのため、特に生後6ヶ月未満の乳児について、感染を避けるための注意が必要です
RSウイルスは接触感染、飛沫感染で感染が広がることから、感染防止策として、石鹸を用いた流水による手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の実施、手が触れる机やドアノブなどの物の表面のアルコールや塩素系の消毒薬などによる消毒、発達に応じて咳エチケットを実施することが有効です
保険診療でできるRSウイルス抗原検査は、1歳未満の患児が対象です
検査の実施の必要性の有無は医師が判断するものであり、保育園や幼稚園からの一律に検査の実施を求めることは控えるようにとこども家庭庁から通達されています
RSウイルス感染症と同じような症状を示し、何度も感染と発症を繰り返し、2歳までに半数以上が、10歳までにほぼ100%の子供が少なくとも1度は感染します
健康な成人および年長児では、ほとんどが風邪の症状で軽症です
保険での検査は6歳未満でレントゲンで肺炎の所見がある場合に行い、通常の風邪程度の症状では検査はしません
最近、小学生の水ぼうそうが増えてきました
その子供たちも、定期接種で生後1歳から1歳半に1回目、その6か月から12か月後に2回目の水痘ワクチンをちゃんと受けていました
水痘ワクチンを2回受けることで20年間は免疫がつくはずですが、どうもその効果が落ちてきている人がいるようです
これは、水痘ワクチンが普及して水ぼうそうの流行が減り、ブースター効果がなくなってきたためです
3回目の水痘ワクチンを6歳頃(小学校入学前)に受けることをお勧めします
主な症状は、
・耳下腺炎(60~70%)
・顎下線炎(10%):片側しか腫れないことや、全く腫れないこともある
・難聴(0.1~0.25):多くは片耳、時に両耳。治療法はありません
・無菌性髄膜炎(1~10%):高熱や頭痛、吐き気など。入院が必要
・膵炎(4%):強い腹痛を起こす
・睾丸炎・卵巣炎:思春期以降で睾丸炎は20~40%、卵巣炎は5%
おたふくかぜワクチンの副反応として無菌性髄膜炎を発症する割合が0.01~0.1%ほどありますが、ワクチンを打たないことでかかる自然感染による発症の方がリスクが高いので、ワクチンを打つことは十分メリットがあります
当院では保育園や幼稚園に入る前の1~3歳と入学前の5~6歳での接種を勧めています
髄膜炎球菌は細菌性髄膜炎の起炎菌の1つであり、飛沫(咳、くしゃみ)感染でうつるので、学生寮などで共同生活を行う10代が最もリスクが高いとされています
はじめは頭痛や鼻水、発熱や食欲の減退など、風邪症状が現れ、たった1~2日で命に関わる状態になってしまうことがあります(致命率は7~19%)
命をとりとめた場合でも5人に1人の割合で手足の切断や難聴、言語障害や記憶障害などの後遺症が残ります
寮生活などで集団生活をする人は、髄膜炎球菌ワクチンの接種をお勧めします