ポータル申請のススメ 2017年版
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ingress advent calender 12/18に投稿予定の記事です。
青森での最近のポータル申請(2017年版)に関して随筆していきたいと思います。
ポータル申請の何が楽しいか
既存のポータルではなく、隠された歴史を掘り起こす作業が楽しいです。ポータルの空白区となっている場所でも、実際足を運ぶと、鳥居があったり、石碑があったり。歴史と文化がそこにあることを確認することが出来ます。青森のような過疎地では、関西や首都圏とは異なって歴史や文化を追いかける人自体が少ないです。Web pageを探しても、殆ど情報が無い事があります。これを地図で道跡を調べて,現地に足を運んで当時の歴史を示すものを探して,ポータルとして登録申請するのは楽しいです.
最近のポータル申請システムには,申請回数の上限が設定されています.このことが,ポータル申請の質の向上に貢献していると思います.過去のinitioでは,ある意味,無責任とも言えるポータル申請の乱発によって大量のクソポが生まれました.しかし,現在のポータル申請回数は2週間に7件です.この制限によって,ポータルを申請する物件を厳選することを考えるようになりました.
例えば,公園でも,公園,東屋,遊具,西門,東門と手当たり次第に全て申請するのではなく,単一の公園のみを申請して,限られた申請権利を他の場所に使う.どうでもいい石碑を申請するのではなく,自分にとって思い入れのある石碑や,より他の人に歴史的エピソードを教える事ができるような石碑を優先して申請する.そう考えるだけで,ポータル申請の遊びは過去のものとは全く変わりました.
北浜街道を追いかける
最近の自分のポータル申請のテーマは,北浜街道です.北浜街道とは,八戸から始まり,海沿いを北上してむつ市まで続く旧街道です.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%B5%9C%E8%A1%97%E9%81%93
大体,今の国道338号線沿いがそうなのですが,旧道筋はかなり複雑です.
http://42777848.at.webry.info/201206/article_7.html
このあたりのブログが詳しいのですが,八戸の札の辻から始まって,R104のルートで売市から内舟渡に馬淵川を渡り,そのままr8に入って小田八幡宮の横の坂を上ります.桔梗野方面ではなく,高館からr8を分かれ八戸の自衛隊基地内を通り抜けます(高館蒼前神社のポータルがある方).通り抜けた先は市川でr15のルートで集落を抜けて,r141に入ってR45で奥入瀬川を渡る.(ここはちょっと手前の船場川原で渡し船で,R45の一本西の筋が正しいか?)百石の中心部を抜けて,唯円寺,根岸の大いちょうの横を抜けてR45に合流,そこから道がわずかに分かれて,畑になってる平原を抜けて,木ノ下に向かいます.
木ノ下(前蒼前)には一里塚が残っており,現在ポータル申請中.
ローソン三沢下久保の隣にある,街道沿いのお地蔵さん.「岡三沢の地蔵っ子」と呼ばれていた.ローソンポータルの真横に存在するが為に,過去に何度も工夫して申請してみたが全部too closeで落とされてすごく悲しい(´・ω・`)
倉内と三沢市側との間に掛かっていた橋の遺構を発見.ポータル申請にトライしてみたが落とされてしまった.
集団移転した集落の足跡を辿れ
三沢には,岡三沢から海に進んだ所に浜三沢という場所がありました.
かつてはここに村役場もあり,浜道が通っていました.(北浜街道は,前述の一里塚の所で分かれていて,南山を経て浜三沢を通る脇道があったようです.また,一川目〜六川目と続く現R338は納屋街道などと呼ばれて,漁村を抜ける脇の脇道だったようです.)
浜三沢周辺で生やしたポータルたち(役場跡,道祖神).
役場の丘を登ったところは,集落がかつてあった場所です.
三沢村村長 小比類巻要人 邸跡と,浜三沢郵便局跡の看板.現在は東北防衛局の管理用地となっているのは,三沢米軍基地の滑走路上にあり騒音問題が起こり,付近の四川目集落と共に集団移転してしまったという話.
周辺はまあこんな感じです.かつては集落だったのですが,建物も全て撤去されて,元の自然に帰っています.写真にはキジが平原を歩いていて思わずパシャリw
集団移転でもう一件,六ケ所村の上弥栄集落の石碑もポータルにしました.六ケ所村と言えば,放射性廃棄物処分施設で有名ですが,むつ小川原開発計画で1960年代から開発が進んでいました.その結果,石油備蓄基地が弥栄平,上弥栄集落に建設されることになり,これらの集落は千歳平に移転して廃村となりました.
上弥栄入植二十周年記念碑,裏に見えるのが石油備蓄基地.12月現在は雪に閉ざされているのでポータルを訪れるのは少し困難(車を置く場所が無いので)
結語
という感じで,ポータル申請を通して,自分の身の回りの知らなかった歴史をイングレスのポータルを通じて勉強し直す事が出来ました.ポータルの一つ一つには歴史や想いがあり,これらをつなげることでストーリーが出来上がることを実感しました.
突端ゲームとしてのイングレス,陣営戦としてのイングレスもまあ楽しいのですが,そういう部分を抜きにして自分の内なる発見の契機としてポータル申請を行ってみるのもいかがでしょうか.
こういうのをやる場合,多分自分の家の本当に近い場所から調査してみるのが良いと思います.家の前の道がどのような経緯で作られたのかという部分だけでももしかすると何かのストーリーが見つかるかもしれません.