足つぼはいわゆる「つぼ(経絡)」という考え方ではなく、「足の裏が身体の各所と関連がある」という「反射区」という考え方の上に立っています。それを図式化したものが、上の図になります。
関連する反射区を刺激することにより、様々な身体の悩みに対応することができます。下からその中の例をいくつか挙げていきます。
頭痛・ストレス
仕事でのストレスや脳の疲れなどで、頭痛を引き起こしたりしていないでしょうか? そんな方は、両手の親指で足の親指の腹を刺激してみてください。痛みを伴う場合は精神的なストレスを感じている可能性があります。
目の疲れ
一日の大半をパソコンやスマートフォンを見て過ごしているという人は、少なくないでしょう。酷使された目を足ツボでケアしましょう。目の疲れのツボは、足の人差し指と中指の付け根の部分にあります。注意しなければならないのは、左足が痛い=右目の疲れ、右足が痛い=左目の疲れ、という具合に左右が逆になっているということです。
首周辺のこり
首や肩こりに対応するのは、足の親指の付け根の下から小指の部分にかけてのツボとなります。首や肩のこりは、気付いたときにもむ程度では、すっきりと改善させるのは難しいもの。足の裏なら簡単に手が届くので、こまめにケアすることが可能。刺激してみると首や肩が楽になるかもしれません。
むくみ
足の指を内側に曲げると足の裏にくぼみができるのが確認できます。このくぼみを、手の親指を使って強めに押してみましょう。ここを押すことによってリンパの流れが促されてむくみの軽減につながるといいます。疲れがたまっている時にもおすすめです。
胃や腸の不調
土踏まずが硬かったり痛いときは、胃や腸といった消化器官の機能低下の可能性が考えられます。胃腸の調子が悪いときは、土踏まずの部分を押してみましょう。便秘の改善にもおすすめです。
生理痛
月によって、また人によっても状態が異なる生理痛は、意外と対処法が分からないもの。どうしてもつらい時は薬に頼るのもひとつの手段ですが、実は生理痛にも効果的が期待できるツボがあります。それは「かかと」の部分です。かかとから足首にかけて優しくほぐすことによって、痛みが緩和されることもあるようです。
血行促進効果
足のツボ押しを行うと、体がポカポカと温かくなってきませんか?それは、血流が良くなっているサインだと思っていいでしょう。血液やリンパの流れが促されれば、冷えの改善だけでなく疲労回復にもつながります。
リラックス効果
足のツボ押しによって頭や目、首、肩、胃腸などの疲れが癒され、体内の巡りが良くなると、自然に心が落ち着いてくるはずです。寝る前にツボ押しを行えば、スムーズに眠りにつくことができるでしょう。何となくイライラしていたり、気持ちが晴れない時は、リラクゼーションサロンに駆け込んで、足つぼマッサージを受けてみるのもおすすめです。癒し空間&プロの技で、効果的にリラックスやリフレッシュができるはず!