セイタカハナヅトガイ
Limneria prolongata (Carpenter, 1864)
レア度:たまにみられる
形態:貝殻は1㎝程度で、薄くもろい。全体的に丸く、表面は滑らかでささくれ立たない。巻きが急激に太くなり、大きな開口部をもつ。軟体部は白色で、外套膜には白い斑が点在する。生態写真を検索すると、触角の先端と足の周縁がオレンジ色になる個体がいるようだ。
生息域:北日本~アラスカに分布し、潮下帯以深の岩礁に生息する。葛登支では平磯の転石下でホヤに近接してみつかる。
生態:ハナヅトガイ類はホヤ食者であり、産卵もホヤにおこなう (Sargent et al. 2019)。葛登支では紫色の群体ボヤに特異的にみられる。
2019年4月 山上
2020年6月 山上3個体
2021年4月 とみよし
2021年4月 とみよしかわいらし。
2021年5月 藤本クリーム色の体に素朴な瞳。
2023年6月21日 とみよしくろい、、、
引用文献:
Sargent, P. S., Hamel, J. F. & Mercier, A. 2019. The life history and feeding ecology of velvet shell, Velutina velutina (Gastropoda: Velutinidae), a specialist predator of ascidians. Canadian Journal of Zoology, 97: 1164–1176.