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レア度：いつでも見られる
形態：1㎜程度の微小種。貝殻は白色透明で、たいへん薄い。内臓塊は黒く透けて見えるが、頭足部は淡黄色。眼の基部に長い頭触角が1対あり、さらに口元に1対のoral lobe（ω）がある。ちゃんと蓋をもっている。
生息域：葛登支では平磯に広く分布していると思われ、フジマツモや石灰藻などの葉上に生息する。
生態：微細藻類やデトリタスを食べる (Fretter 1948)。本属は雌雄同体で、卵カプセルから1～2個体の稚貝が直達発生する (Fretter 1948; Simone 1995)。
その他：北海道沿岸域には少なくとも、トウガタガラスツボ R. elatior、ヒロベソガラスツボ R. golikovi、R. japonicaの3種が生息し、未記載種や隠蔽種も複数存在する (Siaden et al. 2019)。貝殻形態と軟体部の色彩から、本種はトウガタガラスツボの可能性が高い。しかし詳細には歯舌形態を調べる必要があるので（SEMの世界！）、ここでは Rissoella sp. とした。
2020年11月 山上いかにも R. elatior らしい個体
2019年12月 山上 R. elatior の小型個体？別種？
2020年12月 大友
2019年12月 山上眼点
2019年12月 山上チャツボ（稚貝）と比較。
2020年12月 大友石灰藻の上で世間話
2022年9月 とみよし多分そう？
引用文献：
Fretter, V. 1948. The structure and life history of some minute prosobranchs of rock pools: Skeneopsis planorbis (Frabicius), Omalogyra atomus (Philippi), Rissoella diaphana (Alder) and Rissoella opalina (Jefffreys). Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom, 27: 597–632.
Simone, L.R.L. 1995. Rissoella ornata, a new species of Rissoellidae (Mollusca: Gastropoda: Rissoelloidea). Proceedings of the Biological Society of Washington, 108: 560–567.
Siaden, L.E.C., Wakeman, K.C., Webb, S.C., Hasegawa, K. & Kajihara, H. 2019. Morphological and molecular diversity of rissoellids (Mollusca, Gastropoda, Heterobranchia) from the Northwest Pacific island of Hokkaido, Japan. Zootaxa, 4551: 415–431.
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