レア度:いつでも見られる
形態:岩礁よりも海藻に絡まっている姿がよくみられるガジの仲間。体長は7㎝程度になる。背鰭としり鰭に点ではなく、線のような模様が連続的に入ることが特徴。形態的にはハナイトギンポ Neozoarces steindachneri に似るが、こちらには目の上に鼻管が皮弁のように伸びるが、本種にはないことで識別できる。両種とも、背鰭・しり鰭・尾鰭はつながっている。
生息域:藻場を好むようで、岩礁や平磯ではあまり見かけない。2月に褐藻類を取ってきたときには、幼魚が2個体混ざっていた。
生態:海藻の間を伝ったり這い回る姿は魚というより蛇に似ている。泳ぎ回ることは少なく、それでも泳ぐときは立ち上がるようにして全身をくねらせる。動きは速くなく、海藻に付いたヨコエビなどにじっくりと狙いを定めて捕食する。
その他:水槽で飼育できるが人工飼料に餌付けされず、天然のヨコエビ(冷凍は可)を与える必要がある。