マボヤ

Halocynthia roretzi (Drasche, 1884)

レア度:めったに見ない

形態:体長は10~15㎝程度に達するホヤで、外側の皮嚢は固くて丈夫。生時の体色は鮮やかな赤~くすんだ朱色で、表面は多くの指状突起がある。頂部にはっきりした入水孔と出水孔を持つ。触ると収縮するが、+の形に縮まるのが入水孔、-が出水孔との噂がある。

生息域:葛登支では基質からはがれた状態のものを平磯で発見。調査地の沖に生息しているものと思われる。

生態:本種には産卵時期と時刻が異なる3型(朝型・昼型・夕刻型)が知られており、皮嚢の色が異なる(沼宮内・星野, 1975)。

その他:外側の固い皮をむいて、中身の内臓以外を食用にする。刺身や酢の物が一般的で、東北では居酒屋でもよく見かける。濾過食者ゆえか、身は磯の香りがとても強く、好き嫌いが極端に分かれると思う。

2020年10月 大友
2020年6月@積丹 大友 
2016年4月23日 りった+側
2016年4月25日 りった-側
2016年4月25日 りった白くなっておる
2021年2月 大友この日はなぜか大量に落ちていた
2021年6月27日 りった
2021年6月27日 りった

引用文献:

  1. 沼宮内隆晴・星野善一郎, 1975. マボヤの産卵時期と産卵時刻について. 動物学雑誌 84(4): 277.