アカハナヒモムシ

Cephalothrix simula (Iwata, 1952)

レア度:よくわからない

形態:体長は20〜40cmくらい。体は全体に半透明だが、頭部先端は鮮やかなオレンジ色で、消化管もオレンジに透けて見えている。体の側面に球状の何かが無数に並んでいるのが透けて見える。

生息域:葛登支では冬、石灰藻の根元?から出現。

生態:動きは緩慢。

その他:フグよりもずっと高濃度のテトロドトキシン(TTX)を、上皮、卵、口吻の「擬刺胞」に隣接する細胞などに保有する。特に「擬刺胞」周辺のTTXは、摂餌に関連している可能性がある(荒川, 2013; Tanu et al., 2004)。

2020年12月 大友
2020年12月 大友
2021年6月27日 りった岩のうらがわにいた
2021年6月27日 りった頭は赤い
2021年6月27日 りったよく絡まる
2021年6月27日 りった体の側面に球状のものが並んでいるのが透けて見える

引用文献:

  1. 荒川修, 2013. フグ類が保有する毒の分布、蓄積機構、および生理機能. 日本水産学会誌 79 (3): 311-314.

  2. Tanu, B. M., Mahmud, Y., Arakawa, O., Takatani, T., Kajihara, H., Kawatsu, Y., Asakawa, M., Miyazawa, K. & Noguchi, T., 2004. Immunoenzymatic visualization of tetrodotoxin (TTX) in Cephalothrix species (Nemertea: Anopla: Palaeonemertea: Cephalotrichidae) and Planocera reticulata (Platyhelminthes: Turbellaria: Polycladida: Planoceridae). Toxicon 44: 515-520.