ヒラタウミセミ
Leptosphaeroma gottschei
Hilgendorf, 1885
レア度:たまに見られる
形態:その名の通り、体が平たくなっているコツブムシの仲間。体長は10㎜未満で多くは5㎜ほど、体色はクリーム色から茶褐色。体の前端では第2触角が顔の前にひさし状に広がり、後端では尾肢の外肢と内肢が大きくなって、全体に小判型の体形になる。同様に平たい体を持ったハバヒロコツブムシ Chitonosphaera lata は、尾節が体の後端まで伸びるために切れ込みが目立たず、前端の触覚も本種に比べて幅が狭い。いじくるとダンゴムシのように腹側に丸まる。この様子もヒザラガイととてもよく似ていて、収斂進化を感じる。
生息域:平磯で小石を裏返すと、数個体がまとまって見つかる。極小のヒザラガイと見紛うが、動きは速いためよく見てみるべし。
生態:
その他:
2020年9月 大友
2020年9月 大友尾節板と尾肢
2020年9月 大友
2020年9月 大友腹側に丸まる
2020年9月 大友裏側
2020年8月 青木転石の裏にいた