ヒゲナガヨコエビ科の1種

Ampithoidae sp.

レア度:よくわからない

形態:体長は2~3㎝ほどあり、葛登支で見られるヨコエビ類では大型。雌雄ともに体色は少しくすんだ感じだが明るい黄色を呈する。尾肢は確認できなかったが、第1底節板が頭部の下まで伸びており、これはヒゲナガヨコエビ科の特徴とされる。第1触覚はひょろっと長く、体長の半分程度。オスの第2咬脚前節の前縁(掌縁)は、中央が盛り上がり、下端に突起を持つ特徴的な形。さらに、オスでは第5~7胸脚の「太もも(多分根元から3、4番目の節)」辺りがうちわのように幅広くなることも印象的な種である。

生息域:葛登支の平磯から採集した、「ふわふわ系」の紅藻から出現した。

生態:体も大きく、立派な後ろ向きの第5~7胸脚で動き回る。泳ぎはせず、ヨコエビの名に恥じない素晴らしい横移動を行う。海藻の切れ端の下に潜り込まない限り落ち着かず、生きたままの観察は容易ではない。

その他:

2021年2月 大友 多分オス
2021年2月 大友オスの第5~7胸脚の根元はうちわ状に広がっている
2021年2月 大友オスの第2咬脚、前節の形が特徴的
2021年2月 大友 メス、もしくは幼体だと思われる
2021年2月 大友これも多分メス、または幼体かと