トゲホホヨコエビ属の1種

Paradexamine sp.

レア度:よくわからない

形態:体長1㎝程度の小型のヨコエビ。体は全体的に赤いものと、淡い褐色のものがいる。眼のそばに、前に向かって張り出す三角形の突起があり、これが名前の由来となっている。第1触覚は体長の2/3に届く程度の長さで、柄部第1節は太短く、鞭部は白黒の縞模様。第2触角は第1触覚より短い。腹節第5、6節は癒合しており、腰が曲がっているようにみえる。各腹節の背面後縁は張り出し、正中線上と両側面の合わせて3つの小突起がある。尾節板は二股に分かれた双葉という形で、細長く第3尾肢と同じくらいの長さ。

生息域:葛登支にて、平磯のタイドプールのフジマツモの中から見つかった。

生態:

その他:エンマヨコエビ科は、第5、6腹節が癒合する、第1触覚の副鞭はないか痕跡的、咬脚は小さい、尾節板は深く切れ込む、といった点が特徴となる。が、属または種までの同定ができなかったため、本科の1種とした。

2020年9月 大友
2020年10月 大友同じような特徴を有する未同定種
2020年10月 大友おしりを腹面から見たところ、中央下に伸びる1対の細長いのが尾節板
2020年11月 大友
2020年11月 大友眼の近くに前に張り出す突起がある
2020年11月 大友わかりにくいが尾肢、中央付近の濃褐色が1対の尾節板