レア度:いつでも見られる
形態:体長は4~5㎜程度。第1、第2触角はほぼ同じ長さで、下向きの長毛が生える。頭部側面が三角形に張り出し、その上に眼がある。これにより、第2触角は眼の後ろから生えているように見える。底節板の大きさは中庸で、咬脚の二の腕くらいまで覆えるくらい。第1咬脚よりも第2咬脚の方がずっと大きく、第2咬脚の前節(掌のようなところ)はしずく型で、指節は鋭くて長い。尾節板は切れ込まず小さい…ように見える。第1尾肢が長いが、第2、第3尾肢は同じくらいの長さで、先端で揃っている。第3尾肢の内肢(二又に分かれた内側の枝)がほとんど見えない=退化傾向?
生息域:海藻をいじると最も頻繁に見つかるヨコエビのひとつ。
生態:非常に活発に泳ぎ回るため、生きたままの観察が困難なほど。写真の褐色の個体はフジマツモの茎状部の上に黄色いぽやぽやした巣を作っており、そこで2対4本の触覚を広げ、待ち伏せ捕食のような行動をしていた。またその個体に関しては、たまに尾肢を表に出しては、触覚で掃除するようなこともしていた。かわいい。
その他:第3尾肢の内肢がほぼ見えないことから、クダオソコエビ属 Gammaropsis だろうか?科レベルで同定は微妙なのでなんともいえないが…。