カンテンハボウキ

Flabelligera affinis Sars, 1829

レア度:めったに見ない?

形態:伸びているときの長さは3㎝程度。体の周囲を寒天質の粘膜で覆って、その上に砂泥をつけて、棲管としている。この棲管は伸縮自在。腹側の剛毛は棲管から少し飛び出るため、棲管に入ったまま移動することができる。全体に円筒形だが、頭部のみホタテガイのような形になっていて、上下に1つずつ穴が空いており、下側の穴から大きな副感触手を出して周囲を探る。頭部には、黄緑色の触手?(鰓葉?)の束が透けてのぞく。失敬して棲管をはぎ取ると体が見えるが、体壁は透明で、内臓の動きまでくっきり。疣足は発達せず、背中側と腹側の剛毛は、体から直接生える。

生息域:

生態:

その他:頭部の触手の付き方が、たしかに「羽箒(はぼうき・はねぼうき)」にみえる。

2020年12月 大友野外の姿、泥の棲管をまとっている状態
2020年12月 大友棲管の前端には上下に穴があり、中身がちらみえする
2020年12月 大友棲管をはいだ状態、体は内臓まですけすけ
2020年12月 大友頭部は横から見るとホタテのような形
2020年12月25日 りった石の裏にいました
2020年12月25日 りった
2021年3月 青木小石にくっついていたナマコのグミに似ている?