ウスヒラムシの一種

Notocomplana sp.

レア度:いつでも見られる

形態:2㎝程度。石が透けて見えるほど薄く、平べったい。後方に向かって細まる形が特徴的。前方に触角が1対あり、この近くに多数の眼点がある。背面は平滑だが、腹側には繊毛が密生しており、これにより石の上を滑るように這う。

生息域:日本各地に分布し、潮間帯の岩礁に生息する。葛登支では、転石の下に張り付いているのをよくみかける。

生態:雌雄同体。ウスヒラムシ N. humilis (Stimpson, 1857) では、2個体がX字に重なる形で交尾が起こり、互いにペニスを挿入する (Kato 1940)。子は直達発生し、浮遊幼生期をもたない。

その他:理科の再生実験によく用いられるプラナリアと近縁な動物。ウスヒラムシも、切断された体が再生する (宮崎 1982)。

2020年8月 山上かわいいお顔
2020年8月 山上2個体で追いかけっこ
2020年12月 大友これも??
2020年12月 大友何か違う気がする、石灰藻からたくさん出てくるタイプ
2020年12月 山上眼点

引用文献:

  1. Kato, K. 1940. On the development of some Japanese polyclads. Japanese journal of zoology, 8: 537–573.

  2. 宮崎武史. 1982. ウスヒラムシの再生. 採集と飼育, 44: 252–255.