ウスコケムシ

Microporella orientalis Harmer, 1957

レア度:いつでも見られる?

形態:群体の大きさは直径2㎝くらい。基質に平たくはりついて、上に向かって起立しない。個虫は群体の中央から放射条に並ぶ。全体にほとんど透明~とても淡い黄色。それぞれの個虫は卵型で、前端腹側に半円形の虫室口が開口し、そこをふさぐ蓋を持つ。虫室口の前縁には4~5本の棘が生えるが、だいぶまちまちである。さらに、虫室口のすぐ下側には、小さい三日月形の孔(内嚢口)がある。個虫の表面全体には、規則正しく小孔が並ぶ。鳥頭体は虫室口の右下にあるが、透明なのでかなり分かりにくい。鳥頭体を持った個虫の頻度は、体感的には20個に1個くらい。

生息域:ツノマタの表面についていた個体(群体?)を採集した。

生態:

その他:類似種のキクメウスコケムシ Fenestrulina malusii も超普通種らしいが、キクメは個虫が六角形に近く、小孔も周縁のみに持つ点で見分けられる。

2020年12月 大友
2020年12月 大友
2020年12月 大友