Katalyst

型成形のための型設計支援ツール「Katalyst」を用いた自在なものづくり社会へ

 型成形と3Dプリンタの良い点を融合し
好きな材料を使い
好きなカタチで
求める量を型成形することができる
ものづくりの自在化「ものづくり3.0」を目指しています


皆さんはものづくりと言って何を思い浮かべますか?
おそらく、僕らの世代だと、3Dプリンタなど思い浮かべると思います。


今では、誰でも、3Dプリンタを使って自由なカタチを作ることができます。
では、この3Dプリンタの前のものづくりはどうでしょう。


ものづくりといえば、大量生産を前提とした、企業による型成形だと私は思っています。
型成形を使って、金属、プラスチック、食品で生活を支える様々な製品が作られてきました。


さて、次の時代は、一体どのようなものづくりがされているのでしょうか?


「抜かない型を前提とした型設計支援ツール『Katalyst』による物作りの自在化」プロジェクトでは、
型成形と3Dプリンタの良い点を融合し、
好きな材料を使い、好きなカタチで、求める量を型成形することができる
ものづくりの自在化「ものづくり3.0」を実現します。


Katalystで成形したカタチ

入り口と出口のある空洞

複数の要素が繋がった構造

入り口の狭い空洞の形状

coming soon

[工事中]

パイプが自己交差する形状

coming soon

[工事中]

型成形とは?

型成形とは、作りたいカタチを写した型を用意し、材料を入れて、硬めて、取り出し完成する、ものづくりの手法です。

型成形で「できる」カタチと
「できない」カタチ

型成形では、できるカタチとできないカタチがあります。説明のために、2つのカタチを用意しました。

わかりやすく断面で切って、型を取り外すところを見て見ましょう!


カタチAでは、挟んでる両方の型がはずれます。

しかし、カタチBでは矢印の部分が引っかかって取ることができません。そのため、カタチBは、型成形することができません。



この型成形で、デキルきるかたちとデキないカタチは、見分けることができます。


型成形できるカタチでは、外からすべての表面を見ることができます。

しかし、型成形できないカタチでは、外からすべての表面をみることができません。


この、全ての表面をみることができないカタチは、型成形でつくることができません。

型成形が困難な4つのカタチへの挑戦

例えば、ここの4つのカタチを用意しました。これらは、4つとも、全ての表面を外から見ることができないため、一般的には、型成形することはできません。



しかし、本プロジェクトでは、「入り口と出口のある空洞」「入り口の狭い空洞の形状」「パイプが自己交差する形状」「複数の要素が繋がった構造」の4つのカタチを型成形でつくることができました!

入り口と出口のある空洞

複数の要素が繋がった構造

入り口の狭い空洞の形状

パイプが自己交差する形状

皆川達也 | Tatsuya Minagawa

筑波大学大学院人間総合科学学術院 人間総合科学研究群 情報学学位プログラム
2022年度未踏IT人材発掘・育成事業 スーパークリエータ

2022年度未踏IT人材発掘・育成事業 開発テーマ名「抜かない型を前提とした型設計支援ツールによる物作りの自在化」