主催として動き始める前に、最初に定めておいたほうがスムーズなこと
*アンソロのテーマ
*参加者の集め方 → 公募 or 依頼 or 両方
*予算と発行時期 → 使いたい印刷所の候補も決めておくとなお良し
*参加者へのお礼方法 → 献本、謝礼、ギフト、なし etc
主催として参加者を集める前に、アンソロの大枠を組み立てる
① 締切:逆算して決める
②アンソロの参加人数:記載の内容を考慮して定めておく
③原稿のフォーマット:漫画・イラスト・小説・写真 等によって異なる
④作品傾向
⑤参加時の制約
① 締切:逆算して決める
【主催】頒布イベント → 【主催】印刷所締切 → 【主催】全体編集 →
【参加者】修正発生時の対応期間 → 【主催】提出データの確認期間 →
【参加者】原稿提出の締切 → 【参加者】原稿期間 →
【主催】依頼や公募の期間 → 【主催】準備期間
※重要なのはバッファをとって、不測の事態に備えること!
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②アンソロの参加人数:記載の内容を考慮して定めておく
* アンソロのトータルにかける予算(アンソロ自体、お礼、告知 等)
* アンソロの装丁(ページ数の下限と上限、アンソロの厚み)
* 一度に連絡の対応が可能な人数
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③原稿のフォーマット:漫画・イラスト・小説・写真 等によって異なる
*サイズ:B5、A5、B6、新書、A6(文庫)
*印刷所テンプレート有無
*提出してもらう拡張子:psd、eps、pdf、docx、txt、ai
*本文内のタイトル記載有無:記載の場合は記載位置の指定有無まで
*絵:カラーモード(モノクロ2階調、グレースケール、CMYK、RGB)
ノドが必要な厚みの場合はノド幅
左右どちらはじまりか
ノンブル有無(ある場合の指定位置)
*小説:段組み(余白、行・文字数、フォントサイズ・種類、ヘッダー)
ノンブル
*表紙:カラーモード(CMYK、RGB)
背幅(背の記載有無)
文字入れの内容
タイトルロゴの作成有無
R18記載有無
※コメントカット等を作成する場合は、それについても決めておく
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④ 作品傾向
* ストーリー傾向:シリアス・死ネタ・バドエン 等
* キャラ改変:女体化・男体化・動物化 等
* R18表現:攻めフェラ・異物挿入 等
* 夢小説設定:ネームレス・固定名称・オリキャラ 等
* 特殊設定:奇病・オメガバース 等
* 痛い・グロ系の描写:出血・嘔吐 等
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⑤ 参加時の制約
* 再掲可能か否か、可能な場合はいつから可能か
* サンプル掲載可能か否か、可能な場合はどのレベルで掲載可能か
* 原稿期間の原稿についてSNSでの言及レベル
実際にアンソロ参加者を集める。同じタイミングで準備しておくとスムーズなこと
① アンソロ用のサイトやSNSアカウント作成
② 規定について①へ記載
③ 参加者への声掛け
④ テンプレートのアップロード
① アンソロ用のサイトやSNSアカウント作成
*どちらでもOK
サイトはSNSをやっていない人も見ることができ、
SNSは情報のピックアップがしやすい
* 頒布方法や参加者一覧などの情報提示が行える
* 参加者への情報共有が一括で可能
* 所在を明らかにしやすい
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② 規定について①へ記載
* 1stアクションで検討した内容を記載
参加者が後から確認しやすい環境をつくる
声掛けの際に共有内容にブレがでにくい
* 追記や変更があった場合はその日付等も記載する
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③ 参加者への声掛け
* 声掛けを行うツールを確認・決める
* 参加者が参加を判断できる内容を伝達
②の共有、スケジュール感、お礼について
* はじめましての場合の依頼
どうしてその人に依頼したいと思ったのか、熱意を持って伝える
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④ テンプレートのアップロード
テンプレートをアップし、参加決定した方に共有
※DLできる期限に留意する
原稿期間中に進めておく、決めておくとスムーズなこと
① ノベルティー作成の場合の準備
② 告知のタイミングと告知方法
③ 献本方法の検討
④ 事務ページのデザイン方向性
⑤ 随時、参加者からの問い合わせへの回答
① ノベルティー作成の場合の準備
* 作成する場合は、何をどの印刷所で作成するか決める
* データの作成は自身で行うのか依頼するのか
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② 告知のタイミングと告知方法
* 告知方法:サイトやSNS、pixiv、フライヤー、頒布イベントのバナー掲載
* フライヤーの場合のデータ依頼有無、配布方法
* ネット頒布有無についての告知方法やタイミング
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③ 献本方法の検討
印刷所への入稿後や、印刷所の刷り終わりのタイミングで献本方法について選んでもらうために事前に候補を決めておく
* イベント会場
急遽欠席等もあるため欠席の場合は連絡をもらえるように連携しておく
渡すタイミングも検討(一般入場前、入場後の落ち着いた時間 等)
* 郵送
発送のタイミングを決めて伝えられるようにしておく
イベント前に到着(告知してもらえる)、
イベント当日くらいに到着(参加者間でのタイムラグが少ない)
イベント後(印刷所からの搬入で会場搬入を選べる)
住所を共有してもらうタイミングを決める(個人情報なので留意)
住所を共有したくない相談があった際
郵便局留め(最寄りの郵便局はわかってしまう)
郵便局やヤマトの匿名配送サービス(宅配便扱いなので送料が割高)
BOOTH等の匿名サービス(最低出品価格の支払いが参加者に生じる)
* 手渡し
あまり使用しない
すでに顔見知りの人などで住所を共有したくない場合などに検討
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④ 事務ページのデザイン方向性
大まかにでいいので構想を持っておくといい
事前に行うと必要に応じて、
・人に依頼をしてデータを作成してもらいやすい
・原稿受け取り時に原稿を事務ページに使用について許諾確認をしやすい
⑤ 随時、参加者からの問い合わせへの回答
* 締切1週間前でなければ仕事ほどの即レスがマストではない
* 原稿作成に支障がでないようにできるだけ早めのレスポンスに務める
* 締切直前の問い合わせで即レスできない場合は締切延長も考慮する
* 回答の内容についてほか参加者へも共有が必要か検討する
原稿を受け取り時に対応すること、入稿までに対応すること
① 必要に応じて〆切前のアラート連絡
② データの確認
③ 確認完了の連絡
④ 事務ページの作成対応
⑤ 入稿の段取り・入稿
① 必要に応じて〆切前のアラート連絡
締切をご認識していたり、忘れていることもあります。
提出がまだの参加者様には、
事前に1週間くらい前にアラートの連絡を入れておくと、万が一のときの被害は少なく済みます。
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② データの確認
原稿確認です。
*指定した規定どおりの原稿かどうか
*R18の場合は修正漏れや、修正があまい部分がないか
*余力があれば誤字脱字の確認
できる範囲での対応で問題ないですが、
R指定の修正漏れは頒布できなくなったり、入稿不備の出る原稿は修正が発生したりと大変なことになるので、最低限確認しましょう
* フライヤーの場合のデータ依頼有無、配布方法
* ネット頒布有無についての告知方法やタイミング
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③ 確認完了の連絡
原稿の確認が完了したらその旨を連絡しましょう。
不備や心配な点があればその箇所と、修正の場合の期日を伝えましょう。
また素人目での原稿確認なので、万が一印刷所からの不備連絡がきた場合にスムーズに対応できるように入稿予定時期とあわせて、不備連絡があった場合は修正をお願いする旨を伝えておくとよいです。
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④ 事務ページの作成対応
練っていた構想を、預かっている原稿の状況や内容を考慮して、
形にしていきましょう。
参加者様のアカウントやお名前を記載する場合は、その記載内容に誤りがないように気をつけましょう。
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⑤ 入稿の段取り・入稿
入稿用にデータをまとめましょう。
簡単に台割(何ページにどのデータがくるか管理するもの)を作っておくと、データ漏れが少なく済みます。
まとめるのが完了したら入稿です
入稿後、頒布までの間に対応すること
① 頒布の告知
② 献本の準備
③ 頒布の準備(ネット頒布含む)
① 頒布の告知
告知の文面や、画像の使い方など普段の個人誌よりも多くの人に見てもらえるようにするのを意識する
* いつ、どこで頒布をするのか
* ネット頒布はあるのか(検討中なのか)
* 誰が参加しているのか
* どんなテーマなのか
* ページ数、サイズ、金額
* お迎え時の注意事項(年齢制限、数量制限 等)
* お迎え後の注意事項(お迎え写真について 等)
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② 献本の準備
* 会場搬入の場合
郵送など会場で献本以外の冊数が何冊か把握しておく
開封したら真っ先に持ち帰りを行う冊数を抜いておく
* 自宅から搬入の場合
会場献本分を会場頒布分とわけておく
郵送分は自宅においていく
イベント前に発送の場合は順次発送準備をする
イベント後発送の場合もイベント前に余裕があるなら準備を進めておく
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③ 頒布の準備(ネット頒布含む)
段取りを確認しておく
→ノベルティーがある場合どういう条件でつくのか、年齢確認はあるのか
普段よりも並ぶ可能性があることを考慮しておく
頒布終了後に行うこと
① 頒布が終了した連絡
② 再掲可能な場合は再掲可能なタイミングを再度連絡
③ 作成したサイト、SNSの削除
① 頒布が終了した連絡
完売したら連絡を入れる
再販
― インターバルなしで再販をする場合は任意
― 完売連絡をした後に再販を行う場合は、留意(再掲時期 等)
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② 再掲可能な場合は再掲可能なタイミングを再度連絡
①とあわせて連絡を行い、明確な日付を伝えることでトラブルを防止する
再掲時の注意事項を設けた場合は、注意事項も伝達しなおす
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③ 作成したサイト、SNSの削除
完売後即削除ではなく、しばらく時間をおいてから行う
削除せず残し続ける場合は、サンプルなど参加者の作品の取り扱いに留意
頭においといてほしい
* 発行資金と、連絡まわり、編集を行う時間があれば主催することはできる
* 重要なのは人様の作品をお預かりしているという意識
* 途中で投げ出さないこと
(止む終えない発行中止も、参加者様には責任を持って謝罪)
* 複数人で主催を行う場合
・意見の食い違い、認識の相違が出ないようにすり合わせを行う
・ 人によって言ってることが違う事象が起きないように、定型文を作成
・ 事前に金銭面については取り決めをしておく
支出は誰がどう負担するか、残部は誰がどう保管するか、売上はどうするか
* お迎えする人個別の問い合わせに対しては個別で対応すると疲弊するので、基本的にはQ&Aとして一斉回答を行うことを推奨