◇できる者は、勉強の方法が違う
部活動で、同じくらい時間練習しているのに、強いチームと弱いチームがあるのはなぜか?
《練習方法が違う》
先輩から伝わる練習法をただ繰り返していては、強くなれません。どうしたら、効率よくチームを強化できるか。活動時間が限られている以上、練習方法を改善する以外に方法はありません。勉強も同じです。効果的な学習方法が成果を左右します。勉強量は時間で測るのではありません。
質を向上すれば、限られた時間でより多くの勉強ができる。同じ勉強量を短時間でこなすことができる。こんな都合の良い話は他にありません。勉強で成果を上げるには、まず勉強の質を向上させることです。
◇最適な方法の発見は、自分自身で
スポーツには人それぞれ得意種目、苦手種目があります。体型も筋力も運動神経も人によって違う。お相撲さんが、鉄棒が得意だとは思えない。卓球選手は砲丸投げできるか。勉強も同じで、人によって得意科目・不得意科目は違うものです。その上、同じ教科でも得意な分野と不得意な分野があります。方程式は得意だけど、図形は苦手とか。人の体型や顔立ちが皆違うように、頭脳が情報を処理する特性は人によって違います。記憶力が強い、判断力が強い、瞬発力がある、持続力がある・・・。更に、これまでの経験も違う。小学校で算数の勉強を熱心にやった、小さいときから本を読むのが好きだ。生き物を飼育するのが好き。・・・ですから、最も効果的な勉強方法は、人によってそれぞれ違います。あなたに合った最良の勉強方法は、あなた自身が選び取るものです。
服を買うときどうしますか。自分で着てみないと、体にあうかどうかわかりませんね。多種類の良い服が置いてあるお店に行くのも大切。また、店員や友人から助言してもらうのも大切。でも、最後に自分に最も似合う服を決めるには、自分で試着して自分で判断します。言い換えると、たくさんの良質の情報を集め、友人や先生から助言をもらうのは大切だけど、自分に最も合った勉強法を見つけるには、自分でやってみるほかない。
◇色々試してみる
上であげたたとえのように、自分に合った勉強法は試してみないとわからないものです。やってみて、一番やる気の出る方法、テストの点が上がる方法を見つけるのです。中学1年、高校1年は、こういうことをやる良いチャンスです。受験をひかえた3年生になって工夫しているひまはありません。授業から、友人や部活の先輩から情報をもらう。(生徒間で良質の学習情報が流通している学校が良い学校です。)自分で考える。やってみて大失敗もあります。さっぱり能率が上がらずテストでひどい点取るとか。さっさとその方法を捨て、違う方法でやり直します。その繰り返しです。これならいける、そういう方法に巡り会えたら、あなたはその科目を得意科目にすることができます。
◇優れた勉強方法は教科の本質をつかむ
たとえば、英語の勉強法を考えることは、結局「言語」とは何かを考えることに通じます。勉強方法を考えることは、その教科の本質をつかもうとすることなのです。いろいろな方法を試すだけで、自然に多くのことを学ぶことができます。
勉強で成果を上げたいと思ってる人。もしくは、できるだけ楽に勉強を仕上げたいと思っている人。まずは学習方法の改善に取り組みましょう。ヒントになるようなことを書きますが、ある人にはぴったりくるかもしれない、全く合わないかもしれない。そう思いながら以下のページを読んで下さい。興味があったら自分で試してみることです。