数学は、数量を処理する技術の体系です。あくまで“技術”です。自然科学だけでなく社会科学の分野でも、数学は道具として使われています。さらに私たちの生活のあらゆる領域で“数的データ”の処理は避けることができません。数学は“数的データ”を処理する技法です。
“技術”ですからその習得の方法は、他の技術の習得とよく似ています。繰り返し練習です。運動部に所属する人やピアノなどのお稽古を積んで来た人は有利です。同じ練習方法を適用すれば良いのです。
- 毎日やる。スポーツの世界では、「練習を休むと元に戻すのにその倍かかる」と言われます。数学の力は、スポーツのように目に見えませんが、同じことが起きているのです。技術の習得は休まずやるにこしたことはありません。
- 繰り返しやる。同じフォームの練習を繰り返しやります。同じ曲を何回も何回も弾きます。スポーツや音楽の練習でこれに疑問を持つ人はいません。同様に、同じ種類の問題を繰り返し練習すれば良いのです。数学ですから、ちょっと数値が違っている方が新鮮味がありますが、同じ問題でも構わないのです。方程式を解く問題が10題あったら毎日その10題解く。そのような勉強が数学の基礎練習です。
- 基本と応用の組み合わせ。運動部の練習は、まず基礎練習があって、その後基本を組み合わせた応用練習があり、最後にゲーム練習をします。ピアノのお稽古も、音階練習、練習曲、楽曲の練習があります。数学の勉強も基礎的計算練習と応用問題を解くことを組み合わせるのが上手な勉強方法です。
- 自分の練習をしっかり管理する。優秀なスポーツ選手、すぐれた音楽家に共通するのは、強い自己管理能力です。ただ漫然と何も考えずに練習するのではなく、練習している自分をしっかり見つめ練習の質を向上させる力のある者が、技術を向上させます。
皆さんも、数学の勉強どのようにしたら良いか、まず自分で考えてみましょう。そしてやってみる。結果を見て方法を改善する。そのうち、あなたにとって最良の方法に行き着けるはずです。中学生は中一、高校生は高一のうちに、中学数学にあった、高校数学にあった、自分の勉強法を確立しておきたいところです。
「わからない?」そのために指導者がいるのです。勉強方法について相談してみましょう。