ご挨拶
覺正寺について
覺正寺について
ご挨拶
大和市にある覺正寺は、ちいさな小さなマンション寺院ではありますが、その源は、天平時代にさかのぼります。かつての覺正寺は畿内に創建された古刹(華厳宗→真言宗)の別院として存在しておりました。しかしながら時代の流れのなかで”覺正寺”は閉山し今日に至っておりました。
2022年4月、仏門に入る機会を賜った、禅宗系大学でご縁を頂きました尊師や関係者並びに、師僧真言宗大僧正など多くの方々のお力により、閉山した覺正寺を令和の時代に再び開山することができました。
覺正寺は檀家制度をいっさい設けておりません。覺正寺が本尊とする不動明王(真言密教の最高仏とされる大日如来の化身)のご霊徳と宗祖弘法大師空海の教えにあづかり、人々に開運と心の癒しをもたらすことを都図としております。真言宗のすばらしさは古くからの宗教だからだけではありません。弘法大師の教えである、「共利群生」(きょうりぐんじょう)すなはち、生きとし生けるものは共に学び共に助け合うことが大切であり、この教えを実践することで人の心は豊かになるという教えです。それは真言密教福祉の理念を学び人に寄り添う心の成果をめざす宗教にほかなりません。自分を照らす光は自分のなかにあります。人は自分の心を満たすことができて、はじめて他の人を思うことができるものです。覺正寺は1200年以上にわたり続いてきた真言密教の継承とともに令和の時代にふさわしい仏教のありかたを求めて活動していきたいと思っております。
最後に、覺正寺はご縁を慶び、般若心経とともに多くの皆様と地域社会に愛される寺院をめざし精進していきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
合掌
2022年4月吉日
真言宗 薬師山不動尊院覺正寺管長