かかりつけ医とは、お子様の健康と成長を見守り、子育てサポートも行う最も身近な存在です。かかりつけ医を持ちましょう!という国の制度(正式には、小児かかりつけ診療料制度)が始まり、当院も厚生労働省から認定を受けました。
かかりつけ医として行うよう求められているのは、
●急な病気やケガの際の診療
●喘息、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患の管理・療養指導を行うこと。
●発達段階に応じた助言などを行い、健康相談やに応じること。
●予防接種の接種状況を確認して、接種の時期について説明し、予防接種の有効性・安全性に関する情報提供を行うこと。
などですが、実はこれ、今までどこの小児科でも普通に行っていることです。
では、何が変わるのか?というと、
●「小児かかりつけ診療料」に同意された保護者の方からの電話などによる問い合わせには原則常時対応
つまり、
原則24時間の電話やLINEによる相談可能
が、受けられるということです。24時間LINE相談は、当院独自のもので、他院では行っていないところがほとんどです。
当院のかかりつけ医としての特徴は、一言でいうなら、「こども、未来、つなぐ。」
このためにできることを常に考えています。
強制は一切しませんので、ご希望の方のみお申しつけください。一部の小児科で、特に説明なくかかりつけに登録されるケースがありますので、ご注意ください。
概ね4回以上の受診歴があれば、ご登録可能となります。
他院を受診して比較していただくのもいいと思います。かかりつけ医のお申込みは書面にてお手続きが必要となりますので、詳細につきましては受付までお声がけください。
詳しくはスタッフまたはLINEにてお気軽にお問合せください。
Q:登録に条件はありますか?
A:対象は、6歳未満のお子様です。一度ご登録頂くと、6歳以降も恩恵が受けられます。予防接種や健診を含めて原則4回以上の来院が登録条件です。4回未満の方は、仮登録していただくことで初回から恩恵が受けられます。継続的医療を提供することが制度で定められた条件であるため、病気やケガのさいに、まず当院を受診していただきます。予防接種も継続して当院で行ってください。当院が休診日や明らかに専門外の場合や超緊急時に他院を受診することは問題ありません。次回の受診日に、受診内容をお知らせください。
Q:登録するとどんなメリットがありますか?
A:病気やけがの治療や予防接種、健康相談についての対応はこれまでと何ら変わりません。主なメリットは以下です。
1.24時間の電話・LINE等による相談
2.臨時で行う休日診療日の案内受け取り
3.予約の変更がLINEでも可能
4.出荷制限ワクチンの優先予約
5.イベント優先案内
Q:デメリットは何ですか?
A:登録者さまにデメリット全くありません。もちろん、登録に費用は発生しません。緊急時の他院の受診制限をするものではありません。原則1か所の施設でしか登録できませんが、引っ越しや事情により登録は変更できます。
Q:予防接種や健診だけ別の病院でもいいですか?
A:原則お受けできません。かりつけ医制度の本質はお子様を継続的かつ全人的なサポートを目的にしておりますので、他施設で予防接種をお受けになる場合は、かかりつけつ登録をお断りさせていただく場合があります。健診異常があれば、継続的な医療が必要ですし、他院で接種された後に、副反応の対応ができずに当院を受診される方がみえますが、接種状況が不明なため、十分な対応ができない場合があります。
Q:肌荒れは皮膚科、風邪は耳鼻科ですよね?
A:体調不良時はまず当院を受診ください。病気の診断がつけば該当するかかりつけの診療科の受診でもいいと思います。しかし、ご自身の判断で、あちこち病院を受診し、最終的に予想外の疾患で緊急入院という話はよくあります。もし1か所で通院を続けていたら変化に気づかれたかもしれません。病気は時間経過とともに起こる変化をとらえることが診断に重要です。
小児科は、病気だけを見るのではなく、こどもを診る科です。こどもの変化を大切にします。医学的視点から子育てを共に行うというイメージで、その場しのぎではなく、将来的な成長と健康も視野にいれた診療を心がけています。特に一部の耳鼻科や小児科での過剰投与が指摘されている抗生物質の乱用による耐性菌の増加は、世界的に大問題になっています。3歳未満での使用は、将来の肥満やアレルギーのリスクであることが報告されており、特に注意している点です。
お子様の体調不良の窓口、かかりつけ医とは、まず受診するところです。当然、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科、整形外科、外科、アレルギーなどのあらゆる症状の初期対応は可能です。その後の診断により、必要に応じて最適な科、最適な施設へご紹介しています。連携施設と密に連携をとり、幅広い人脈が当院の特徴です。かかりつけ医とは、お子様を健康に戻すための最短コースへの道先案内人と、お考え下さい。
そのため、当院受診の際には、他院受診情報をお伝えください。
後半のイラストもご参考になさってください。
Q:夜間休診日中の対応について詳しく教えてください。
A:休日診療所や救急病院の受診は自由です。かかりつけにご登録いただき電話番号を登録いただくと、専用電話24時間対応が可能です。受診が必要かどうかお迷いの場合は、ご相談いただけます。医師か看護師が対応します。これまでのご相談で救急受診が必要になるケースはほとんどありませんが、スタッフが在院し対応可能の場合は当院を、不在の場合は合は連携病院をご案内します。かかりつけ専用のLINEがあり、LINE相談も24時間可能となります。一般アカウントは、夜間・休診日の緊急対応は行っておりません。
すぐにお返事が必要な緊急時はお電話がいいですが、対応は医師一人が行いますので、電話に出られないこともあります。その場合は、LINEメッセージを残すか、救急病院の受診または#8000をご利用ください。
当院に小児かかりつけご登録された皆様へ
かかりつけ医院としてご登録いただき、ありがとうございます。お子様だけでなくご家族も含めた健康サポートや子育て支援を継続的にさせていただきます。本制度は、複数の医師が交代で診察するよりも、一つの医療機関に継続的に受診することで、お子様の継続的・全人的な医療を提供することを目的としています。(厚生労働省の通知)
(重要)上記を確実に行うため、厚生労働省が定めた以下のルールをお守りください
1.ご登録に際して同意書の提出が必要です。
2.体調不良時の受診は、まず最初に当院を受診ください。必要に応じて適切な病医院へご紹介することも、かかりつけ医の重要な役目です。夜間休日のご相談も可です。複数の病院をはしごした結果、入院や手術が必要な重大な病気を見落とされていたケースも経験しています。
3.やむを得ず当院が休診時に他院を受診した場合は、次の受診時に処方内容をご教示ください(お薬手帳の持参)。特に一部の耳鼻咽喉科や小児科で確認されている3歳未満の風邪に対する抗生物質の安易な投与は、内容によってはお子様の将来に関わる場合があるため、当院ではなるべく把握するようにしています。
4.継続的な医療のため、乳児健診や予防接種も継続的に当院で行ってください。
5.6歳未満のご登録ですが、一度ご登録頂ければ、6歳以上もご相談可能です。