液晶画面上の蝿捕蜘蛛

平成16年熊本地震(前進)の2ヶ月後の6月14日,パソコンディスプレイ画面にハエトリグモ(蠅捕蜘蛛)が這っていた.マウスを動かすとマウスポインターを追いかけるような動きをした.ポインターを「エサ(ハエ?)」と思ったのだろう,何度追いかけても手応えがないのに繰り返すので,何となく可愛そうになった.マウスの動きを止めると、jumping spider の名の通り敏捷に飛びかかってくる.その時撮ったデジカメの静止画が左下の写真である.本震から丁度2年が経った平成18年4月16日に再びハエトリグモがやってきた(右下写真).「偶然にしては・・・・」と思いながら,6ヶ月が過ぎ,そのこと自体を忘れかけていた9月2日,「二度あることは三度ある」の諺通り,ハエトリグモが三たびやっていた.前日は防災の日,熊本では震度2の地震があった後でもあり,「喉元過ぎれば熱さを忘れ」気味の人間に「二年前の恐怖」を思い出させてくれた.マウスを使って,すこし遊んでやったら長居してくれたので,動画を撮影することができた.

2016/6/14の静止画

2018/4/16の静止画

クモP9021317d.mp4

平成18年9月2日の動画(前半).21.1MB

同じような経験をした人がいるのではないかとGoogle検索すると,Wikipediaの「ハエトリグモ」の中に以下の記載(写真付)があり,珍しいことではないらしい.

マウスポインタ

PCのモニタ画面上にいるハエトリグモの周囲でマウスポインタを動かすと、画面のマウスポインタを餌と誤認して狩猟態勢に入る。

上の動画は2分間撮った分の前半の部である.ディスプレイの周波数と撮影コマ数の兼ね合いから縞模様(モアレ)が出てしまった.後半はその影響が顕著に出ている.モアレが出る撮影条件をいかに避けるかいろいろコツがあるらしいが,急いで撮影したので,対策を講じることはできなかった.とりあえず,編集段階で輝度を上げ,Web用に縮小して見やすくしたつもりである.

P9021317-2ndpart.mp4

平成18年9月2日の動画(後半) 44.7MB

通信回線の状態によっては,動画ファイルの読込に時間が必要です.

追記 後日洗面所で撮影した写真(数十枚の中の一枚を拡大).Web図鑑によるとアダンソンハエトリグモと思われる.

資料

ハエトリグモ - Wikipedia

使用機材: パソコン Mac mini (Late 2012) CPU2.5 GHz Intel Core i5, RAM 16 GB 1600 MHz DDR3. Intel HD Graphics 4000 1536 MB

液晶ディスプレイ BenQ G2420HD: 解像度: 1920 x 1080(1080p FHD - Full High Definition) UI疑似解像度: 1920 x 1080 @ 60 Hz

カメラ OLYMPUS SZ-11 14 Megapixell, Auto撮影