日本社会心理学会第6回春の方法論セミナー
社会心理学者のためのVR入門
セミナー概要
セミナー概要
企画趣旨・概要
企画趣旨・概要
この数年の間に、VR(バーチャルリアリティ)は多くの人にとって身近な存在になってきています。社会心理学会においても研究の対象として、あるいは研究の道具として興味をもっている方も多いのでないでしょうか。しかし、実際にVRを研究に使おうとする場合、どのような機材が必要なのか、それでどのようなことが実現可能なのか、どれくらいの金銭的人的コストがかかるのかなどよくわからないこともあると思います。
そこで、今回のセミナーでは、VRの基礎的な紹介から、VRを用いた心理学的研究でどのような研究が行われているのか、社会心理学においてVRをどのように活用できるのか考えてみることを目的としました。
VRの研究や技術を説明する3つの講演と、少し長めの休憩時間にVR装置を体験できる機会を2回用意しました(予定)。
スケジュール・内容(予定)
スケジュール・内容(予定)
13:00-13:15 企画趣旨説明
13:00-13:15 企画趣旨説明
13:15-14:00 バーチャルリアリティ学序論(北崎先生)
13:15-14:00 バーチャルリアリティ学序論(北崎先生)
- VRの定義と歴史
- 各種感覚ディスプレイ(頭部搭載型ディスプレイ(HMD),多感覚ディスプレイ)
- VRと心理学の融合領域研究
- 身体所有感の生成と心理・行動への影響
- 身体計測技術(HMDのトラッカー,モーションキャプチャ)
- 自在化身体プロジェクト
14:00-14:20 休憩・デモ体験コーナー
14:00-14:20 休憩・デモ体験コーナー
14:20-15:20 バーチャルリアリティの現実適用(濱田先生)
14:20-15:20 バーチャルリアリティの現実適用(濱田先生)
- MR・ARの定義と歴史
- VR空間およびARでのナビゲーション
- VR/ARによる社会的促進(運動・集団エクササイズ,Köhler effect)
- ゲーミフィケーション
- ARの技術的説明(Moverio,ホロレンズなど)
- 実写VR:360度画像・映像の利用
- VRの日常応用(語学学習,トイレの拡張)
15:20-15:40 休憩・デモ体験コーナー
15:20-15:40 休憩・デモ体験コーナー
15:40-16:40 バーチャルリアリティを用いた実験開発(近藤先生)
15:40-16:40 バーチャルリアリティを用いた実験開発(近藤先生)
- Unityの概論とプログラミング
- Unity とHMDの連動(見回し,視点移動)
- 人の身体の表現と操作(アバターの使用,モーション再生)
- 研究紹介(透明人間,四肢延長人間)
16:40-17:00 質疑・まとめ
16:40-17:00 質疑・まとめ
体験コーナー
体験コーナー
以下の展示を予定しています。各種装置のコストや実際のプログラミング開発の難易度などを実際に開発者に質問できます。
以下の展示を予定しています。各種装置のコストや実際のプログラミング開発の難易度などを実際に開発者に質問できます。
- モーションキャプチャ(身体運動をリアルタイムで計測し,VRに反映します)
- HMDの設定と使用(実際に視点をHMDに結びつけて見回しをします)
- AR体験(現実空間に人工的な情報を提示します)
参考文献
参考文献
- ジェレミー・ベイレンソン(2018) VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学 文藝春秋 ISBN-13: 978-4163908847
- 北崎充晃 (2016) サイバー空間と実空間をつなぐ We-mode の可能性 心理学評論, 59(3), 312-323.
- 北崎充晃(2015)バーチャルリアリティ研究の技術的側面'14 基礎心理学研究, 33(2), 184-193.