日本道徳性発達実践学会第21回武庫川女子大会

第38回道徳性発達研究会

2022年6月18日(土):オンライン開催

武庫川女子大学 共通教育部

主催

 日本道徳性発達実践学会・道徳性発達研究会

後援 

 兵庫県教育委員会・西宮市教育委員会

大会テーマ

 道徳教育の未来を描く:ウェルビーイングと平和の構築に向けて

ご挨拶

 会員の皆様におかれましては、一昨年来のコロナ禍の中、対面授業の制限や学校行事の縮小や取り止めなどと、子どもたちの学校生活や社会生活の充実が阻害され、脅かされている状態が続いており、何かと心痛められる機会が多いことと拝察します。そのような中でありますが、学会としては対面での学会に致したく心砕いて参りました。

 本年度は昨年の総会でご承認頂きましたように、武庫川女子大学を会場に、寺井朋子先生が委員長となって開催いたします。先生は、これまで学会事務局とも協議を重ねながら、開催時期や内容等を検討されてきました。この度、学会運営の全体像が明らかになりましたので、ここに武庫川女子大大会をご案内させて頂き、皆さまの参加をお願いするものです。ただ、残念なのですが、今年度も通常大会の運営が叶わない状況で、WEB開催で行なうこととなりました。どうぞご理解下さい。

 2020年の新型コロナウイルス感染症の拡大は、学びの在り方を含めた社会の在り方を大きく変える中、「新たな日常」に向けた社会変革の推進力となる人材や、地球規模の課題を自分事として捉え、何ができるかを主体的に考える力を持つ人材の必要性を増大させています。「持続可能な開発のための教育、Education for Sustainable DevelopmentESD)」について、学習指導要領の改訂(2017)で、「持続可能な社会の創り手」となることができるようにすることが前文と総則において掲げられ、ESD の理念が組み込まれる形となっています。また、OECD(経済協力開発機構)の提案する「OECD Education 2030 」プロジェクトについて、文部科学省の白井俊先生は、2030年という近未来において求められるコンピテンシーを検討すると共にその育成に繋がるカリキュラム、教授法、学習評価などについて検討していくと説明されています。そして、「自ら考え、主体的に行動して、責任をもって社会変革を実現していく力」の育成、例えば、将来的な目標を見据える力、批判的思考力、現状に疑問を持つ力 等、を例として上げておられます。

 私たちの学会では、コールバーグ理論や道徳性発達、十全な人間形成としての道徳性について実践的に検討を加えて参りましたが、これまでに得られた知見や成果は、「ESD」や「OECD Education 2030」で目指されていることがらと共通点が多く認められると個人的に思っています。

 この武庫川女子大大会では、「OECD Education 2030」プロジェクトを推進されてこられた文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室長白井 俊先生をお招きし、「道徳教育の未来を描く:ウエルビーイングと平和の構築に向けて」を基本テーマとし、基調講演、シンポジウムを計画しています。また自由研究発表の場も用意しています。会員の皆さま、どうぞふるって参加下さいますようお願いします。

日本道徳性発達実践学会理事長 荒木紀幸

基調講演

OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来

講師:白井俊先生

(文部科学省国際統括官付国際戦略企画官)

講師プロフィール:東京大学法学部卒業。コロンビア大学法科大学院修士課程修了。

2000年、文部省(当時)に入省。2019年、独立行政法人大学入試センター試験・研究統括補佐官(兼)審議役。2020年、同(兼)試験企画部長。2021年、初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室長。2022年4月より現職。

ーーー【OECD Education2030 プロジェクトが描く教育の未来】ミネルヴァ書房ーーー

OECDが世界に影響を与えた「キー・コンピテンシー」から15年余。OECD Education2030プロジェクトは、AIの発達や移民の増加などの社会変化の下で、2030年という近未来に必要となるキー・コンピテンシー、さらには、それを育むためのカリキュラムの方向性を示すものである。とりわけ、「エージェンシー」や「カリキュラム・オーバーロード」などに関する考え方は、今後の我が国の教育を考えていく上で必須の概念となるだろう。OECDと文部科学省両方の立場からプロジェクトにかかわり、その全貌を知る著者による渾身の一冊。 (出版社内容説明)

シンポジウム道徳教育の未来を描く:ウェルビーイングと平和の構築に向けて」

話題提供:林泰成先生(上越教育大学)・荒木寿友先生(立命館大学 )

コメンテーター:白井俊先生

司会:戸田有一先生(大阪教育大学)

話題提供

林泰成先生(上越教育大学)

1996年上越教育大学 学校教育学部 助教授 、2007年上越教育大学教授 、2009年上越教育大学附属小学校 校長 、2019年上越教育大学 学校教育学系長 、上越教育大学 国際交流推進センター センター長 、2021年上越教育大学 学長 。

専門は、道徳教育論、教育哲学。

現在、日本教科内容学会副会長、日本道徳性発達実践学会常任理事、日本道徳教育方法学会理事。

共著『諸外国の道徳教育の動向と展望(新道徳教育全集第2巻)」(学文社、2021年)、編著『道徳教育論』(放送大学教育振興会、2021年)、監修『初めて本気で取り組む先生のための絶対成功する! 特別の教科 道徳の授業づくりチャレンジ 中学校 (中学校道徳サポートBOOKS) 』(明治図、2018年)、共著『道徳教育の視点、第4版 』(晃洋書房、2018年)、単著『道徳教育の方法:理論と実践(放送大学叢書42) 」(左右社、2018年)、単著『モラルスキルトレーニングスタートブック』(明治図書、2013年)など多数。

話題提供

荒木寿友先生(立命館大学教職大学院)

2003年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了(博士)。現在、立命館大学大学院教職研究科教授。放送大学客員教授。日本道徳性発達実践学会事務局長。光村図書道徳教科書編集委員。NPO法人EN Lab.代表理事。

専門は、教育方法学、道徳教育、国際教育、教師教育学など。対話やワークショップを核とした研究とともに、国内外(海外はミャンマー)で教育支援、教師支援活動を行う。

単著『学校における対話とコミュニティの形成』(三省堂、2013)、『ゼロから学べる道徳科授業づくり』(明治図書、2017)、『いちばんわかりやすい道徳の授業づくり 対話する道徳をデザインする』(明治図書、2021)。編著『未来のための探究的道徳』(明治図書、2019)、『道徳教育はこうすれば〈もっと〉おもしろい』(北大路書房、2019)、『新しい教職教育講座 道徳教育』(ミネルヴァ書房、2019)など。共著「コンピテンシーの育成と人格の形成:道徳のコンピテンシーから導かれる<道徳性>の再定義」『深い学びを紡ぎ出す』(勁草書房、2019)など多数。

タイムスケジュール 申込者にはZoomアドレスを配信しています。

6月18日(土):オンライン開催

詳細はこちらから:https://drive.google.com/drive/folders/1nlxRjq9LI_mz_6Qc-R4LswvS9Mf99Dxj

10:00〜 自由課題研究発表   

12:00〜 お昼休憩

13:00~13:30 総会

13:30~13:40 開会行事

13:40~14:40 基調講演「OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来」 

  講師:文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課教育制度改革室長 白井俊先生

14:40~15:00 休憩

15:00~16:30 シンポジウム 「道徳教育の未来を描く:ウェルビーイングと平和の構築に向けて」

16:30~16:40 閉会式

参加費(受付終了)

正会員・賛助会員 1000 円・学生会員 500 円 

一般参加(非会員)1500 円・学生(非会員) 1000 円 

武庫川女子大学 学生 院生は無料(下記サイトより申し込みしてください)

申込 こちらから(受付終了)→https://peatix.com/event/3187548/view 

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2 チケットを選ぶ

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「チケット選択画面」で該当するチケットの種別を選んでください。

3 決済方法を選ぶ

クレジットカード払いか、コンビニ・ATM払いかを選択してください。

*コンビニ・ATM払いの場合、期限をすぎるとキャンセルになりますので、期限内にお支払いください。

4 当日までに

接続先のZoomアドレスなど、諸連絡がご登録のメールアドレスに届きます。

適時ご確認くださいますようよろしくお願いいたします。

*申込者都合による申込後のキャンセルについては、一部キャンセル料が発生する場合がございます。 ご了承くださいませ。

自由課題研究発表の申し込み【発表申込は終了しました】

【5月22日()申込〆切】【610日()要旨〆切】

申し込まれる方は、下記の内容を寺井までメールでお送りください。

①発表代表者:氏名・ふりがな・所属・メールアドレス

②連名発表者(いる場合):氏名・ふりがな・所属

③発表題目

④発表概要(300字程度)

申込先:武庫川女子大学 寺井 teraiアットmukogawa-u.ac.jp (アットを@に変換してください)

大会運営委員会

大会準備委員長 寺井朋子(武庫川女子大学共通教育部)

運営委員 アニータ・エイデン(武庫川女子大学共通教育部)

     木村 麻衣子(武庫川女子大学共通教育部)

     西尾 亜希子(武庫川女子大学共通教育部)

     山本 晶子(武庫川女子大学共通教育部)

日本道徳性発達実践学会 事務局(学会入会はこちらへ)

立命館大学大学院教職研究科 荒木寿友研究室

〒604-8520 京都市中京区西ノ京朱雀町1

karakiアットfc.ritsumei.ac.jp (アットを@に変換してください)