【終了】

教育目標・評価学会

第32回大会

2021年11月27日(土)~28日(日)

オンライン開催(大会校:福井大学)

終了しました。たくさんのご参加、活発なご議論を、ありがとうございました。

本サイトは年内(2021年12月末まで)に閉設予定です。

  • 発表資料(事前提出分)を掲載しました。

  • Zoomミーティング接続、発表要旨集、発表資料開封に必要となるパスコードを参加申込者にメール送信しました。

  • 発表要旨集』(学会員のみ閲覧可)と『公開シンポジウム発表要旨』(参加申込者のみ閲覧可)を掲載いたしました。


【参加申込】(締め切りました)

大会参加ご希望の方は、11月23日(火)までに次のフォームでお申し込み下さい。

※非会員の方は、公開シンポジウムのみご参加いただけます。


【発表者へ】

  • 発表要旨は「発表要旨執筆要領」に基づき、10月15日(金)までに jsseoe2021@gmail.com にメール提出(PDFファイルを添付)ください。ファイル名は「発表(代表)者氏名_題目.pdf」という形でお願いいたします。

  • 当日発表資料は、11月19日(金)までに jsseoe2021@gmail.comメール提出(PDFファイルを添付)ください。ファイル名は「分科会番号_発表(代表)者氏名_題目.pdf」という形でお願いいたします。


1日目:11月27日(土)

10:00~12:00 理事会 [Zoom 2]


13:00~15:00 課題研究Ⅰ『学習評価改革の課題と展望――教科の評価と総合学習の評価の関係を問う』[Zoom 1]

2019年改訂指導要録において、評価の観点が「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」に改訂された。特に「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価として、パフォーマンス評価やポートフォリオ評価といった新しい評価方法、及びルーブリックという質的な評価基準の開発・活用が進められている。しかしながら、「総合的な学習の時間」の創設を機に、ポートフォリオが一気に普及したのに対して、教科における新しい評価方法やルーブリックの導入には困難も見られる。特に教科における「主体的に学習に取り組む態度」をいかに評価するかという悩みは大きい。そこで、本課題研究では、教科学習と総合学習の評価の関係について、批判的かつ実践的な検討を加えたい(ここで言う総合学習には、「総合的な学習の時間」における学習、プロジェクト学習、課題研究等を広く含んでいる)。そもそも、各教科における目標と総合学習における目標は、どのような点が共通し、どのような点が異なるのか。どのようにすれば、教科学習と総合学習を相互環流させつつ、効果的に「思考力・判断力・表現力」や「主体的に学習に取り組む態度」を育成することができるのか。その際に、どのような評価方法を活用し、どのような評価基準を設定すればよいのか。こういった視点から、現状に見られる課題を整理するとともに、具体的な展望を得たい。

報告者:

  • 西岡加名恵(京都大学)「教科学習と探究学習におけるパフォーマンス評価」発表資料

  • 渡邉久暢(福井県立藤島高等学校)「課題研究と教科学習における評価のあり方について」発表資料

  • 堀口健太郎(大阪教育大学附属平野中学校)「大阪教育大学附属平野五校園における『主体性コモンルーブリック』づくりと教科における評価」発表資料①][発表資料②

司 会: 八田幸恵(大阪教育大学)・赤沢早人(奈良教育大学)

コーディネーター: 八田幸恵(大阪教育大学)・西岡加名恵(京都大学)


15:15~17:15 課題研究Ⅱ『教育における公正とは何か――学力保障との関係を問う』[Zoom 1]

社会のグローバル化、子どもの貧困等の進行の中、子どもたちの多様性への対応の必要性が認識され、教育における公正の重要性が指摘されてきた。近年では、「Society 5.0に向けた人材育成」(20186月)、「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」(20196月)に見られるように、AIや先端技術の活用と合わせて公正の語が用いられてきた。その後、コロナ禍で格差拡大・貧困の深刻化が一層顕在化し、改めて子どもたち一人一人のための教育とはなにか、学校はそのために何ができるかが議論されている。中教審中間まとめ(202010月)・答申(20211月)では、「全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現」というように、公正の語は消えているものの、「全ての」子どもたち、という主張に公正性への志向が含意されていると見ることができる。しかし、どのようにして子どもたちに教育における公正が担保されるのか。そもそも現代の教育における公正とは何かについて、理論と実践の双方から考察を加える必要がある。ICT機器の全児童生徒への配布に矮小化しないことはもちろん、ICT機器やEdTechを活用すればより公正な教育が可能になるといった単純な議論に与することなく、とりわけ本学会で重視してきた学力保障と全人的な発達の保障、学力と人格の観点を含めて検討を加えたい。教育における公正と学力保障に関する理論的検討、現代の実践的提起をふまえ、参加者と共に議論を深めたい。

報告者:

  • 山田哲也(一橋大学)「教育における公正と学力保障」発表資料

  • 田中容子(京都大学大学院教育学研究科特任教授・元京都府立園部高等学校指導教諭)「英語教育における学力保障 」発表資料

  • 石垣雅也(近江八幡市立小学校 )「小学校における子ども理解と授業づくり 」発表資料

指定討論者: 八木英二(滋賀県立大学・名誉教授)発表資料

司 会・コーディネーター: 長谷川裕(琉球大学)・川地亜弥子(神戸大学)


2日目:11月28日(日)

9:30~12:20 自由研究発表


分科会1[Zoom 1]

司会: 前田晶子(鹿児島大学)・二宮衆一(和歌山大学) 

9:30~10:10 細 喜朗(早稲田大学本庄高等学院)・橋本憧子(早稲田大学本庄高等学院)「高校における論証教育の試み――その方法と結果について」発表資料

10:10~10:50 村田 晋太朗(三重大学教育学部)・岸田蘭子(滋賀大学)「日米家庭科教科書における家族に関する記述の比較――目標・学習内容・学習方法の視点から」発表資料

11:00~11:40 仲嶺 政光(富山大学)「全生研運動の戦後史的展開――<集団づくり>に着目して」発表資料

11:40~12:20 北林 雅洋(香川大学)「成長・発達権としての子どもの意見表明権と教育評価」[発表資料]


分科会2[Zoom 2]

司会: 木原成一郎(広島大学)・山崎雄介(群馬大学)  

9:30~10:10 永光 美佐(福岡市立玄洋中学校)「教育課題に柔軟に対応できる組織づくり――校務分掌リーダーを中心とした体制づくりを通して」発表資料

10:10~10:50 山口 智史・俣野源晃・田淵知紗・畠野創一郎・澁野哲(神戸大学附属小学校)・渡邊隆信・川地亜弥子(神戸大学)「幼小連携における資質・能力の評価とその効果検証――通知表に関する保護者アンケートから」発表資料

11:00~11:40 柴田 康弘(福岡教育大学附属小倉中学校)・豊嶌啓司(福岡教育大学)「教科等横断的な学習デザインはいかに実現可能か――真正な学びと教科の拡張・発展の両アプローチから」発表資料


分科会3[Zoom 3]

司会: 斎藤里美(東洋大学)・平岡さつき (共愛学園前橋国際大学)

9:30~10:10 金箱 亜希(愛知県立大学・院生)「小学校段階における継承スペイン語教育の目標論に関する一考察――LIBREOの取り組みに焦点を当てて」発表資料

10:10~10:50 西村 幸太(守山市立河西小学校)「社会科におけるOPPAを活用した地域の教員としての授業実践力の向上」発表資料

11:00~11:40 JUN SUNG EUN(ソウル梧柳南小学校)「韓国の道徳科における成就基準に基づく評価」発表資料

11:40~12:20 奥田 久春(三重大学)「ニュージーランド後期中等教育修了資格でのスタンダードと評価に関する研究」[発表資料]


12:40~13:20 総会 Zoom 5 資料

14:00~16:30 公開シンポジウム『教師教育実践における評価とエビデンス――省察の構造に注目して』[Zoom 4] [発表要旨]

教職大学院の拡充や教員免許更新制の見直し等、教師教育改革をめぐる動きが大きくなっている。2021312日に中央教育審議会に出された「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について(諮問)」は、この改革議論をさらに加速させるもので、今後、急展開が予想される。このような状況の中、各大学・地域に目を向けると、ユニークな取り組みが展開しているところもあり、一定の成果も見え始めている。その一方で、様々な制約に縛られ、取り組みを持続・発展・拡充させられていないところもある。特に評価の構造は、教師教育においても実践の展開を強く規定するもので、現行の評価制度の枠組み、とりわけ、そこで求められるエビデンスの様式が実践の進展を阻んでしまっている面は大きい。たとえば外部評価のエビデンスとして量的データばかりが求められれば、その数値を上げること自体が目的となってしまって、量的データで示せるものにしか取り組まなくなり、それで数値を上げながら実践が後退していくということが多く起こっている。しかしながら、この評価やエビデンスの構造も、実践の展開にうまく位置づくものになれば、実践の省察(リフレクション)と展望を支える重要なフレームとなり、実践の発展をより確かなものにする。そこで本シンポジウムでは、教師の生涯にわたる成長・発達を支えるために、また、専門職として学び合うコミュニティを持続的に発展させるために、教師教育における評価やそのエビデンスにはどのような構造が求められるか、実践の基盤に位置づく省察の構造に注目して議論したい。このとき、教育における評価のみならず目的・目標との関係も探究する本学会のシンポジウムとして、教師教育実践における評価とエビデンスの構造から公教育の理念を問う回路も探っていきたい。

話題提供:

  • 佐藤 仁(福岡大学)「教師教育政策における評価とエビデンスをめぐる論点」発表資料

  • 渡辺貴裕(東京学芸大学)「『評価』を問う――東京学芸大学教職大学院での取り組みをもとに」発表資料

  • 柳沢昌一(福井大学)「実践内在的評価としての〈reflection-in-action〉のプロセス・組織・機構と『技術的合理性』の評価システムとの相克――福井大学連合教職大学院の取り組みを通して

指定討論: 本田伊克(宮城教育大学) 発表資料

司 会・コーディネーター: 遠藤貴広(福井大学)


※ 公開シンポジウムのパスワードは、課題研究や自由研究発表のものとは異なります。ご注意下さい。

※ 公開シンポジウムは非会員の方もご参加いただけます。非会員の方は、11月23日までに次のフォームにて参加申込を行って下さい。 https://forms.gle/QTNLn4HVEnFLd8B46


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