現在、日本心理学諸学会連合に加盟している学会が50を超えていることからも垣間見られるように、心理学における学問領域はかなり細分化されており、蛸壺化している現状があります。その一方で、他分野・他領域の協働による学際的な研究の必要性も叫ばれています。この現状を鑑みますと、これからの心理学の発展のためには、研究者一個人のみならず、学会同士の連携・コラボレーションがますます重要になってくるように思われます。
そこで本シンポジウムでは、日本パーソナリティ心理学会と日本青年心理学会の初のコラボレーションとして、それぞれの学会の特色を踏まえた「パーソナリティ発達」と「青年」をキーワードとしたものを企画することになりました。青年期のパーソナリティ発達につきましては、心理学のテキストなどで必ずと言っていいほど取り上げられる内容ですが、ここでは必ずしも王道のテーマのみならず、非常に重要ではあるものの、ともすれば描かれないこともあるテーマにスポットライトを当てたいと思います。また、昨今では色々な場面で「多様性」を重要視するようになってきていますので、青年期のパーソナリティ発達に関する問題を多様性という観点からも考えてみたいと思います。
なお、余談ですが日本パーソナリティ心理学会も日本青年心理学会も学会としての発足時期はほぼ同時期であり(1992年と1993年)、本邦の心理学関連学会の歴史に照らし合わせて考えてみますと、両学会とも疾風怒濤の“青年期”に位置づけられると言えるかもしれません。今回の合同シンポジウムが、両学会の“多様なパーソナリティ発達”をも促すような、熱い議論ができる場となりますことを期待しています。
司会:古村 健太郎 先生(弘前大学)
<性的マイノリティに関する問題> 荘島 幸子 先生(帝京平成大学)
<青年の貧困・格差に関する問題> 加藤 弘通 先生(北海道大学)
<不登校やその教育に関する問題> 神崎 真実 先生(立命館大学)
<若年失業者に関する問題> 田澤 実 先生(法政大学)
松田 英子 先生(東洋大学)
大野 久 先生(立教大学)
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本企画はZoomとoViceを用いて開催します。
「参加申し込みフォーム」から事前に参加申し込みをしてください(申し込み期限:2022年3月25日(金)13:00まで)
申し込まれた方に,ZoomのURLやパスワードをお知らせいたします
当日(3月26日)の12:45以降に,お知らせしたURLにアクセスしてご参加ください
交流会の参加方法につきましてはシンポジウム終了時にご案内いたします
*参加にあたり,インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ,タブレット,スマートフォン等をご用意いただき,Zoomアプリをインストールしていただく必要があります。
*oViceについては,インストールする必要はありません。
参加される方は下記リンク先にてお申し込みください
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『多様な青年のパーソナリティ発達の問題を考える』当日のご案内
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本シンポジウム専用問い合わせメールアドレス
jsppkeijo.jsyap.symposium.2022(アットマーク)gmail.com
企画:日本パーソナリティ心理学会経常的研究交流委員会・日本青年心理学会研究委員会
準備委員:
【日本パーソナリティ心理学会】田中 麻未(千葉大学),古村 健太郎(弘前大学),友野 隆成(宮城学院女子大学),井川 純一(大分大学),岡田 涼(香川大学),長峯 聖人(東海学園大学),前川 真奈美(健康科学大学)
【日本青年心理学会】大久保 智生(香川大学),原田 新(岡山大学),則定 百合子(和歌山大学),水本 深喜(松蔭大学),杉浦 祐子(名古屋大学)