【スケジュール】
発表申込: 2025年3月24日(月)~5月8日(木)
予稿締切: 2025年6月16日(月)
参加申込: 2025年5月9日(金)~6月27日(金)(事前申込)
理事会 : 2025年7月11日(金)17:00~ (ハイブリッド開催:対面会場は関西大学梅田キャンパス)
【大会趣意】
統一テーマ
「デジタル共創社会における知の融合と創発 」
急速に進展するデジタル技術革新は、私たちの社会、経済、そして個人の生活様式に根本的な変革をもたらしています。特に、生成AIの爆発的な発展や企業のDX推進の加速化により、産業構造のみならず、社会全体のパラダイムが大きく転換しつつあります。こうした変革の波は、企業活動から教育、行政サービス、医療、そして日常生活に至るまで、あらゆる領域に浸透し、従来の境界を超えた知識や価値の創造が求められています。
今日、情報経営学の領域においては、単なる技術導入を超えた「デジタル共創」が重要な鍵となっています。企業と顧客、組織と個人、人間と技術の間で生まれる新たな関係性を通じて、これまでにない価値を共に創り出す「共創型イノベーション」の実現が喫緊の課題です。特に注目すべきは、一部の専門家や企業だけでなく、あらゆる年齢層・職業の人々がデジタル変革の担い手となり、共に社会を形作っていく潮流です。
一方、急激なデジタライゼーションは、デジタルデバイドの深刻化やプライバシー侵害、技術依存、情報セキュリティリスクといった課題も顕在化させています。また、AIの進化に伴う倫理的・法的問題、雇用構造の変化、教育・人材育成のあり方など、多岐にわたる課題への学際的アプローチが求められています。
この変革期において、2025大阪・関西万博が同時期に開催されることは極めて象徴的です。世界中から多様な知見や文化が集結する万博の開催地である大阪に位置する関西大学で本大会を開催することは、「情報経営学」の視点から日本の知見を世界に発信する絶好の機会です。世界が直面するデジタル社会の課題と可能性について、産学官の垣根を超えた対話と協創の場を提供することで、グローバルな課題解決に貢献することが期待されます。
本大会では、最先端の研究成果の共有にとどまらず、デジタル化がもたらす社会変容に対応するための理論構築と実践知の融合を目指します。そして、情報経営学の新たな地平を切り拓き、デジタル社会における「知の共創」の場となることを願っています。皆様の積極的なご参加とご貢献を心よりお待ちしております。
第88回大会 実行委員長
関西大学 崔 宇