会長挨拶

このたび日本集中治療医学会第2回東海北陸支部学術集会を平成30年6月9日(土)に金沢で開催させていただきます。東海・北陸地方会の時点も含めましても久しぶりの金沢での開催になります。

現在の日本の集中治療を取り巻く状況は、高額な特定集中治療室管理料の設定や集中治療専門医として専門医制度に関わっていくなど大きなうねりを伴いつつ変わってきております。新しい時代が始まろうとしておりますが、これまでも、いやこれからも集中治療は変わらず最後の砦としての位置付けを忘れずに、集中治療医学の発展に寄与できればと思っております。

今回の学術集会テーマを「もっとICUを好きになろう」と致しました。もっともっと集中治療に興味を持ち、やりがいを見い出してもらい、集中治療医学を発展させていくには、特別な感情を持ってもらうしかないと考えました。それは、好きという感情他ならないと思います。好きになれば仕事も研究も苦にならないことが多いです。皆様に是非ICUを好きになっていただきたい。その思いで開催させていただきたいと思っています。

具体的内容としましては、最近話題になっているICUでの終末期医療に関するシンポジウム、集中治療専門医制度の現況についての特別講演や、基本的な内容からより発展した内容までの多数の教育講演を行う予定です。さらに、新しく改定される鎮痛・鎮静のガイドラインに関しても詳細に解説していくことを考えております。また、休憩の折に金沢の和菓子等にも堪能していただければと思っております。

是非金沢に来ていただき、学術集会へのご参加、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

日本集中治療医学会第2回東海北陸支部学術集会

会長 谷口 巧(金沢大学医薬保健研究域 麻酔・集中治療医学 教授)