ご 挨 拶

  

 この度、第3回日本ヒューマンケアリング教育学会学術集会を2026年8月7日(金)に京都の地で開催する運びとなりました。今回のテーマは「ココロときめく学びを創る―ヒューマンケアリング教育の再定義―」といたしました。

 

 複雑化し、予測困難な現代社会において、私たちは人々の「いのち」と「こころ」に向き合う専門職を育成する大きな役割を担っています。しかし、教育や臨床の現場では、知識や技術の高度化や発展するICTの活用に追われ、学ぶ喜びや感動といった「ときめき」が薄れているのではないでしょうか。学びの本質は、単なる情報の蓄積ではなく、人と人とがつながり、共感し合い、互いの成長を支え合うプロセスにあるのではないかと考えます。

「ときめき」という言葉には、心が躍動し、新たな可能性に向かって歩み出す力が込められています。それは学習者の主体性を呼び覚まし、創造性を育む原動力となります。また、教育者にとっても、学習者の成長に立ち会うその瞬間が、実践を支える大きな励みとなることでしょう。


 本学術集会では、設立集会で掲げられた「『こころつながる、いのちかがやく』未来を創る」という理念を継承しながら、ヒューマンケアリング教育の本質を改めて問い直します。教育講演では、「ココロときめく学びの本質」と「ココロときめく学びのデザイン」という二つの視点から、理念と実践の接点を探ります。さらに、会員の皆様からの研究発表を通じて、多様な視点から教育実践を見つめ直す機会といたします。世代や専門分野の垣根を越えた知の共有や交流を通じて、それぞれの現場で活かせる新たな視座やヒントを得て、実践知を深められる学会にしたいと考えております。本学術集会が、参加者の皆様とともに学びをつくる場となることを願っております。


多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 

第3回日本ヒューマンケアリング教育学会学術集会

集会長 福田 友秀

(武蔵野大学看護学部)