オーガナイザ
市川 淳(静岡大学),山田 雅敏(常葉大学),藤井 慶輔(名古屋大学),一ノ瀬 元喜(静岡大学)
日時・場所
2025年5月27日(火) 17:40〜19:20 N会場
企画内容
近年,AIを含めた先端の情報技術がスポーツ現場で積極的に導入されている.昨年開催されたパリオリンピック・パラリンピック競技大会においても,判定の自動化や豊富な統計データ(スタッツ)の共有,精度の高い計測など,技術発展を実感したと思われる.選手やコーチがタブレット端末で映像をチェックしたり,出力されたデータをもとに話し合ったりする様子は今や当たり前になってきた.しかし,意思決定やプレーの全てを,情報技術やスタッツに委ねるような現場に対して警鐘を鳴らす意見がある.また,多種多様なスタッツは,個人やチームのパフォーマンスに留まっており,その結果に至るプロセスや根拠の理解は未だ専門家や指導者の主観に頼っている側面がある.
ゆえに,「エコシステムによるデータの利活用」,「主観・感覚」,それらを言葉で伝える「指導・コミュニケーション」のバランスは極めて重要な検討事項であり,データリテラシー等の一般的な問題にも通ずる.他方で,Sports-Techは市場価値が世界規模で高まり,学術界も異分野融合によるスポーツ情報学やスポーツデータサイエンスといった新たな研究分野・領域も誕生しつつある.そこで,本セッションでは「スポーツ」と「情報学」,さらにはオーガナイザの関心や現場への導入,計測と解析の試みが比較的行われている「対人インタラクション」に焦点をあてる.そして「スポーツ×情報学×インタラクション」の創出として,現場を“支える”データの利活用について意識共有することを目的とする.第一線で活躍されるコーチやアナリストの方を招き,情報学と現場の接続や情報学のあるべき姿を皆で考えてゆく.
関連企画
人工知能学会誌40巻1号 特集「スポーツ×情報学×インタラクション」
招待講演
里 大輔氏 株式会社SATO SPEED 代表取締役
<活動実績>
日本ラグビーフットボール協会ユース戦略コーディネーター
ラグビー日本代表・U20・U19・U18・U17日本代表 スピードコーチ / S&Cコーチ
横浜DeNAベイスターズ パフォーマンスディレクター
NEC RED ROCKETS ハイパフォーマンスディレクター
明治大学ラグビー部ハイパフォーマンスディレクター
常葉大学陸上競技部監督
ジャパンラグビーコーチングアワード2018 日本代表カテゴリーコーチ賞 The Sakura Coaching Award Of The Year
今田 圭太氏 株式会社High Performance Hub 代表取締役社長
<活動実績>
日本ラグビーフットボール協会技術部門ユース戦略担当
日本ラグビーフットボール協会コーチング部門員
日本バスケットボール協会指導者養成委員
WORLD RUGBY EDUCATOR
一般社団法人スポーツコーチングJAPAN 理事
一般社団法人TOIN RUGBY CLUBプロデューサー
元U17/U18/U19日本代表コーチ
東京学芸大学非常勤講師(ラグビー)
里 大輔氏
今田 圭太氏
タイムスケジュール
※変更になる可能性もあります
趣旨説明 5分
オーガナイザの研究紹介1 認知科学(市川 淳,山田 雅敏)5分
オーガナイザの研究紹介2 機械学習/スポーツ科学(藤井 慶輔)5分
オーガナイザの研究紹介3 ネットワーク科学(一ノ瀬 元喜)5分
質疑応答 5分
招待講演1 スポーツ現場(里 大輔氏)15分
質疑応答 5分
招待講演2 スポーツ現場(今田 圭太氏)15分
質疑応答 5分
パネルディスカッション:情報学とスポーツ現場の接続(里 大輔氏,今田 圭太氏,市川 淳,山田 雅敏,藤井 慶輔,一ノ瀬 元喜)20分
フロアディスカッション 15分