オーガナイザー 

栗原 聡慶應義塾大学),間瀬健二(名古屋大学)

趣旨

複雑でマルチスケールな社会状況を適切に社会シミュレーションに反映させるためには,多様なデータ内包される個人・コミュニティ・社会の行動・ネットワーク特性や関心・嗜好などの情報の活用が必須です.2022年にスタートしたJSTさきがけ「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」は,行動変容等の社会変革に向けた基盤として、様々なスケール・種類のデータから人や社会を解析する技術,それに基づいたシミュレーションにより政策シナリオ等を導出する技術を,人文・社会科学と自然科学の融合によって共創することを目指しています.

一方,シミュレーションにおいても実社会においても基盤となるのはインタラクションです.特に知能化する環境と拡張される人間との新しい共生社会におけるインタラクションをデザインすることが急務となっており,JST CREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」は,人間・機械・情報環境からなる共生社会におけるインタラクションに関する理解を深め,多様な形態でのインタラクションを高度に支援する情報基盤技術の創出と展開を目指しています.

本セッションでは,両領域の研究をいくつか紹介するとともに,共生インタラクションの観点から社会変革基盤の共創についてのパネル討論を行います.

プログラム

・趣旨説明 栗原 聡(慶應義塾大学理工学部) 

・さきがけ「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」領域説明 栗原 聡(慶應義塾大学理工学部) 

・さきがけ「社会課題を解決する人間中心インタラクションの創出」領域説明 葛岡英明(東京大学大学院情報理工学系研究科) 

・CREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」領域説明 間瀬 健二(名古屋大学)

・CREST研究紹介 鈴木 健嗣(筑波大学)「ソーシャル・シグナルの共有と拡張による共感的行動の支援」

・さきげけ研究紹介 金 惠璘(科学技術振興機構)「良い集合的決定の心理・インタラクション基盤の究明」

・CREST研究紹介 塩見 昌裕(国際電気通信基礎技術研究所) 「ソーシャルタッチの計算論的解明とロボットへの応用」

・さきがけ研究紹介 善甫 啓一(筑波大学)「非整数人から成るサービスアクターキメラによる価値共創」

・全体討論 


本セッションはJST戦略的創造研究推進事業(さきがけ)「文理融合による人と社会の変革基盤技術の共創」領域および(CREST)「共生インタラクション」領域の支援を受けています。