2020年度 人工知能学会全国大会 (第34回)・企画セッション

共生インタラクションとIoTが拓く未来

2020年6月11日(木)15:40 - 17:20 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて,2020年度人工知能学会全国大会 JSAI2020はオンラインでの開催とすることを決定致しました.

オーガナイザー

栗原 聡慶應義塾大学),間瀬健二(名古屋大学),徳田英幸(情報通信研究機構)

趣旨

人工知能技術・ビッグデータ解析技術・IoT技術等を発展させ社会に浸透させるには、現実社会とサイバー空間の融合が必要です。そのためには、情報環境の知能化や人間拡張技術の進展により、環境知能と拡張された人間が共存する新しい共生社会のインタラクション(共生インタラクション)をデザインすることが急務です。平成29年から研究が開始されたJST CREST「人間と情報環境の共生インタラクション基盤技術の創出と展開」は,人間・機械・情報環境からなる共生社会におけるインタラクションに関する理解を深め、人間同士から環境全体まで多様な形態でのインタラクションを高度に支援する情報基盤技術の創出と展開を目指しています。そして、現実社会とサイバー空間の融合になくてはならないIoT技術においても、昨年度からJST さきがけ「IoTが拓く未来」による研究が開始されています。Society5.0 が実現された超スマート社会においては、IoTでつながった人や機器から生み出される大量かつ多様なデータを、サイバーフィジカルシステムにおいて、 AI やビッグデータ処理などの情報科学技術により分析・活用し、インテリジェントな機器等をニーズに合わせて制御することで、機器単体では決して得られない新しい価値やサービスを創発することが期待されています。このような 超スマート社会の実現を見据え、従来技術の単純な延長では得られない、質的にも量的にも進化した次世代IoT 技術の基盤構築を目指しています。そこで,本セッションでは,共生インタラクション研究のこれまでの研究展開のいくつかを紹介するとともに,まだまだ新たな展開を進める必要がある,共生インタラクションとIoTとの融合に向けた課題や展望についてパネル討論を行いたいとおもいます。

プログラム

※座長 栗原 聡(慶應義塾大学)

基調講演1 「共生インタラクション研究の現状と今後の展開」

  間瀬健二(名古屋大学、共生インタラクション研究総括)

基調講演2 「IoTが拓く未来」

  徳田英幸情報通信研究機構、IoTが拓く未来研究総括)


研究報告1 技能獲得メカニズムの原理解明および獲得支援システムへの展開」

小池英樹 東京工業大学

研究報告2 「提示系心理情報学に基づくインタラクション基盤確立」

寺田 努(神戸大学)


パネル討論 「共生インタラクションとIoTがもたらす未来とは?」

 CREST:小池英樹 東京工業大学),寺田 (神戸大学)

さきがけ:村尾 和哉(立命館大学), 雄一(電気通信大学)

※コーディネータ 栗原 聡(慶應義塾大学)