パリ2024パラリンピック競技大会に出場する選手及びスタッフは8月11日に羽田国際空港を出発し、パリに到着後、事前合宿地であるナントに向かいました。
翌12日からは練習がスタート。
パリパラリンピックに向け、練習が行われました。
8月27日にはパリへ移動し、入村しました。
そして、翌28日には公式練習が行われ、29日から大会が開催されました。
結果報告
12名の選手が、シングルス9種目、ダブルス3種目にエントリー。
グループ分けの結果、予選から日本人同士の対決が多くある組み合わせとなり、SU5クラスで豊田まみ子選手 対 亀山楓選手、WH2クラスで梶原大暉選手 対 松本卓巳選手、WH1クラスで村山浩選手 対 長島理選手の試合が行われました。
女子SU5、男子WH1では日本人対決を制した豊田選手、村山選手がそれぞれ予選を2位通過し、決勝トーナメントへと駒を進めました。また、男子WH2は、グループで1位の選手のみが決勝トーナメントに進出することができるため、2勝した梶原選手が決勝トーナメント進出となりました。
8月31日からは決勝トーナメントもスタート。日本選手団は、12種目のうち9種目(シングルス7名、ダブルス3ペア)で決勝トーナメントに進出しました。
女子WH1の決勝トーナメントでは、里見紗李奈選手が、予選リーグに続き、再び中国のYIN Meng Lu選手と対決。予選リーグではファイナルの末、敗戦となりましたが、準決勝ではストレートで勝利。決勝は里見選手 対 Sujirat POOKKHAM選手(タイ)となりました。この流れは東京2020パラリンピック競技大会と同じ。決勝も東京大会と同じ流れとなり、スジラット選手に1ゲーム目を取られましたが、その後2ゲーム目を取り返し、ファイナルゲームも取り、金メダルを獲得。バドミントン競技のメダル第1号となりました。また、里見選手は初回大会からの大会2連覇を果たしました。
里見選手は山崎悠麻選手と組んだ女子ダブルスWH1-WH2でも決勝に進出。対戦相手は東京2020パラリンピックと同じ中国のYIN Meng Lu選手・LIU Yu Tong選手のペア。惜しくも敗れましたが、銀メダルを獲得。2大会連続のメダルとなりました。
山崎選手は準決勝でLIU Yu Tong選手(中国)に敗れ、3位決定戦へ。4位入賞となりました。
男子ダブルスWH1-WH2では、東京大会銅メダリストの村山浩選手・梶原大暉選手のペア、今大会が公式戦初出場となる長島理選手・松本卓巳選手の2ペアが参戦。
長島選手・松本選手は練習期間は短いながら、格上の韓国のKIM Jung Jun選手・CHOI Jungman選手のペアに勝利し、予選を2位通過。村山選手・梶原選手のペアも2位通過で、決勝トーナメントへと進出しました。準決勝は、それぞれ予選で負けた相手と再び対戦。どちらのペアも惜しくも敗れ、3位決定戦は日本人同士の対決となりました。
互いに手の内を知り尽くしており、一歩も引かない試合を制したのは村山・梶原ペア。ファイナルの末に銅メダルを手にしました。ミックスゾーンでは、勝利した村山選手も、負けた長島選手・松本選手も涙する場面も。
ダブルスで銅メダルを獲得した梶原大暉選手は翌日、男子シングルスWH2の決勝戦に出場。相手は今大会で選手引退を公言しているCHAN Ho Yuen選手(香港)。準決勝で対戦したKIM Jung Jun選手とCHAN Ho Yuen選手はどちらも梶原選手の尊敬する選手。ストレートで勝利し、里見選手に続き、初回大会からの大会2連覇を果たしました。
表彰式で君が代が流れると、涙がこぼれた里見選手・梶原選手。東京大会で王者となり、追われる立場になった2人の想いが溢れた瞬間となりました。
男子シングルス SL3に出場した藤原大輔選手は準決勝まで駒を進めましたが、惜しくも4位入賞となりました。また、混合ダブルス SL3-SU5に出場した今井大湧選手・伊藤則子選手ペアは7位という結果になりました。今井選手は男子シングルスSU5、伊藤選手は女子シングルス SL3にそれぞれ出場。今井選手は予選最後のマレーシアの選手との試合でファイナルまでもつれましたが敗れ5位入賞となりました。普段はダブルスを専門としている伊藤選手は今大会シングルスにも出場しました。タイの選手から1ゲームを23-21で先取しましたが敗れ、10位入賞という結果になりました。
5日間にわたり熱い戦いが繰り広げられたパリ2024パラリンピック競技大会。日本選手団は、全選手が入賞し、また、金2、銀1、銅1の計4個のメダルを獲得しました。
選手団は9/4に無事帰国いたしました。帰国の際にあたたかくお出迎えくださった皆様、ありがとうございました。
また、現地で応援していただいた皆様、日本から応援していただいた皆様、ありがとうございました。皆様の応援が選手の力となり、戦い抜くことができました。
今大会出場にあたり、選手がパラリンピック出場権を獲得し、そして出場した全員が全力を発揮して無事に大会を終えることができるよう応援・サポートしてくださった公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、スポンサー、動画作成にご協力いただいた皆様をはじめとする全ての皆様に、深く感謝申し上げます。